山岡氏(右)は,主人公ガルシアの特注衣装でステージに登場。「僕も着ようと思ったけど,二人で並ぶとコスプレイヤーみたいなのでやめました(笑)」という須田氏(左)  「シャドウ オブ ザ ダムド」(/)は,エレクトロニック?アーツから9月22日に発売予定のアクションアドベンチャー。エグゼクティブディレクターにグラスホッパー?マニファクチュア(以下,GhM)のCEOである須田剛一氏,サウンドディレクターとして同じくGhMの山岡 晃氏,そのほかクリエイティブプロデューサーとしてゲームデザイナーの三上真司氏が開発に名を連ねる,ゲームファン期待の一作だ。

 今回の柧━博`ムショウでは,Diablo3 RMT,エレクトロニック?アーツのタイトルはセガのブースで共同出展され,イベントなども同社ブースで行われた。本稿では,TGS 2011最終日(9月18日)の夕方に開催された,シャドウ オブ ザ ダムドのスペシャルステージの模様をお伝えしよう。
 今回のステージにはまず,須田氏と山岡氏が登場。須田氏は開口一番,「このゲームのテーマは『Sexy & Bloody』。地獄に堕ちた恋人のポーラを助けるために,ガルシアと相棒のジョンソンが魔王を倒しに行くという,激しいアクションゲームです」と説明。山岡氏は,「このゲームの雰囲気や世界観を崩さないよう,力を込めてサウンドを作りました」と述べた。

 そして本日のメインゲストである,ドラクエ10 RMT,主人公ガルシアおよび,相棒のジョンソンのボイスを担当している浅野忠信さんと我修院達也さんがステージに登場。客席から大きな歓声が上がった。
 ちなみに,映画などでは共演したことがあるという浅野さんと我修院さんは,今回のステージで約7年ぶりの再会を果たしたそうだ。

豪華メンバーを揃え,トークショウ形式のステージが行われるとあって,早くから席を確保していた来場者もいたようだ

 自分が声を演じたキャラに対する感想を問われると,浅野さんは,「ガルシア“G”ホットスパーは,ただ格好良いだけではなく,一途な面や不器用な面もあり,演じていてワクワクする男でした。彼にはユーモアがあり,そこもまた魅力的なところだと思いました」と答えた。

ビデオメッセージでの栗山さん  続いて須田氏は,ガルシア最愛の恋人ポーラ?ウェリントンを紹介した。須田氏曰く,ポーラは「狂気をはらんだ情熱的な女性」とのこと。浅野さんは収録時,ポーラの名前をさまざまなトーン/テンションで何度も叫んだそうだが,実はポーラには,ガルシア以上に叫ぶセリフが多かったとのこと。
 そのポーラの声を演じたのは,女優の栗山千明さんだ。今回のイベントでは,ポーラを演じてどう感じたかを語る,栗山さんのビデオメッセージが上映された。栗山さんはその中で,「私にとって,彼女は“挑戦”でした。泣き叫んだり,悲痛な思いをセリフに乗せたりと,声のお仕事でこれほど感情をぶつけるのは初めてでした。収録のときは逆に,ストレスを解消できました(笑)」と述べていた。
須田氏によると,我修院さんの演技は「ジョンソンの顔が我修院さんの顔に見えてくる」ほど印象深かったという。我修院さんは,「それなら,実写版を作りましょう。大きな悚紊悉藖\って演技しますから!」とノリノリで返していた  そして我修院さんは,今回声を演じたジョンソンについて,「髑髏なのに可愛い」キャラクターだと述べた。
 我修院さんは収録の様子を振り返り,とにかく楽しかったとのこと。山岡氏は我修院さんのボイス収録時,「“我修院スタッカート”をお願いします」「“我修院レガート”をお願いします」をいった指示を出していたそうだ。
 我修院さんは,それぞれの指示に対してどう対応するか,「“ケェッ!”,これが我修院スタッカート,“ケェ????ッ!”,これが我修院レガートね」と実演してみせ,会場を笑いに包んでいた。

 ここからは,「私達が思うシャドウ オブ ザ ダムドはこんなゲーム」というテーマで,それぞれの登壇者が事前に書いたフリップを披露した。

 最後に,各登壇者がゲームファンに対して以下のメッセージを送った。

「(ジョンソンの声で)ゲームの中の我修院ワールドをぜひご堪能ください,イェーイ!」(我修院さん)

「僕は,ジョンソンみたいにラップは歌いませんが(笑),一生懸命に演じました。ガルシアとジョンソンとポーラが旅する不思議な世界を,ぜひ楽しんでいただきたいですね」(浅野さん)

「独特の世界観を持ったゲームで,演じてくれたのもすごい方ばかりです。このゲームでしか感じられないことが多い作品なので,普通のゲームに飽きたら,シャドウ オブ ザ ダムドをどうぞ」(山岡氏)

「エレクトロニック?アーツとGhMが組んで,三上さんや僕,そして山岡 晃というスタッフ,そして浅野さん,我修院さん,栗山さんなどの最強メンバーを集め,3年前から作り続けてきました。ここ数年にはない最強のゲームが完成しましたので,ぜひこのシャドウ オブ ザ ダァムドォ(※編注:この部分だけイントネーションを変えていた)を,応援してください!」(須田氏)
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