「孫が中学3年の時に、2人で会津に一週間旅行に行ったんですよ。温泉巡りに付き合ってくれてね……それが最初で最後の二人きりの旅でした。自分で言うのも恥ずかしいですが、おじいちゃん子でしたよ」──そう語るのは、首都圏で相次いで発生している強盗事件に関連して逮捕された宝田真月容疑者(22)の祖父だ。目先のカネ目的で、殺人を犯したり、被害者を連れ去り監禁しているのは、安易な気持ちで「闇バイト」に応募した若者たち。黒幕は、若者に個人情報を送らせて逃げられないように脅しながら、凶悪犯罪に手を染めることを強いている。

 一連の事件の背景にある「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」の実態把握を目指し、各警察本部は本腰を入れて捜査を進めている。10月21日現在、警察は各事件に関与した実行犯ら35人以上を逮捕しているが、まだ指示役にはたどりついていない。

 

 

 もっと健全なバイトがこんなにあるのに…。手っ取り早く大金を稼ぐなんて100%ありませんよ。