イメージする限りでの動脈硬化性疾患においてはどうであろうか?

 

それが医学以外で調べていくと、コレステロールだけが動脈硬化の要因でないことが浮かび上がってくる。

 

というよりそれ以外の要素の方が多い可能性がどんどん浮かび上がってくる。

 

例えばアメリカでは古くから塩素と粥状動脈硬化の関係が示唆されていた。

 

塩素による水道水の殺菌は、1902年ベルギーで行われたのが最初で、米国では1912年ニューヨーク州ナイアガラ滝の市営水道で使用されたのが最初だが、結果として、その頃からそれ以前に死にいたるほどの心臓病が存在しなかった地域に、心臓病による死者が出始めた。

 

エスキモーもアザラシやトナカイの生肉を常食とした事をはすでに述べたが、彼らに心臓病はほとんどなかったことが古いデータでもわかっているのだ。

 

心臓病が死をまねくほどの重大な病気として統計的に見られるようになったのは欧米においても1930年代なのである。

 

その主たる要因が塩素であることを指摘する研究者はちゃんといるのだ。

 

アメリカのJ・M・プライス博士は、その著書「冠状動脈、コレステロール、塩素」の中で、次のように述べて警告を発している。

 

「塩素が、アテローム性動脈硬化に起因する心臓発作や、脳血管障害の決定的な原因になっている」

 

コレステロールは塩素の影響のもとに血管の表面に堆積されていく作用がある。

 

心臓発作や脳卒中を防ぐために、ダイエットや適度な運動、禁煙はたしかに効果的だろうが、現代においてはそれだけで動脈硬化性疾患がなくなるわけではないのだ。

 

西洋文明がある限りどんなに防ごうとしても動脈硬化性疾患の原因は近くにあり続ける。

 

<医学不要論より抜粋>