ロシア・カバルジノ・バルカル共和国で2024年8月20日、農場を訪問するロシアのプーチン大統領。

 ロシア大統領府は29日、プーチン大統領が9月3日にモンゴルを訪問すると発表した。モンゴルは国際刑事裁判所(ICC)の加盟国で、昨年3月にICCがプーチン氏への逮捕状を発行して以降、ICC加盟国を訪問するのは初めて。加盟国が負う逮捕の義務を、モンゴルがどう判断するのかが焦点となる。ロシア大統領府によると、プーチン氏はモンゴルのフレルスフ大統領の招待で公式訪問。日本軍とソ連軍が衝突したノモンハン事件85年の記念式典に出席する。

 プーチン氏に対しては昨年3月、ウクライナ侵攻に関連してICCが逮捕状を発行。加盟国はプーチン氏が入国すると逮捕の義務が生じる。

 プーチン氏は昨年、加盟国の南アフリカで開かれた新興国グループ「BRICS」首脳会議にオンライン参加するなど、外遊を大幅に減らしている。

 ロシアの独立系メディアによると、モンゴルは2002年、ICCの設立条約であるローマ規程を批准。23年にはICCでモンゴル人の判事が選出された。