「レプリコンワクチン」は米アークトゥルス・セラピューティクスが開発した次世代mRNAワクチンでmRNAが細胞内で自己増殖するよう設計されており既存ワクチンより少ない接種量で抗体価が持続すると説明されています。日本とベトナムの2カ国で治験が行われ、日本ではMeijiSeikaファルマ(本社:東京都中央区京橋二丁目4番16号)が2023年11月28日に新型コロナウイルスワクチン「コスタイベ筋注用」という名称のレプリコンワクチンの日本国内での使用承認を取得したと発表。その後2023年12月19日の厚労大臣の定例記者会見の場でレプリコンワクチンのリスクを問う質問の中で武見敬三厚労大臣は「レプリコンワクチンの安全性に関しては臨床治験による試験において、比較対象としてはファイザー社のコロナワクチンと比べて有害事象の種類、発現割合などに明確な差が認められず、従って安全性は許容範囲という判断になった」と答弁しておられたようです。新型コロナワクチンの有害事象である副反応報告については厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会のメンバーが評価を行っています。「科学的エビデンスによって『ワクチン』の有用性とリスクは判断されなければならない審議会が「ファイザーワクチンと比べて有害事象の種類、発現割合などに明確な差がない」と判断したので「安全性は許容範囲」と武見大臣は主張なさっておられるわけです。新型コロナワクチンの有害事象の種類、出現頻度について厚労省はきちんと忖度のない実態調査を真摯に行った上で全体像を正しく判断しているといえる状況なのでしょうか?

参考として、その「審議会」なるものの、構成員は以下のような面々のようです。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001203353.pdf



国内で承認されている「新型コロナワクチン」(レプリコンワクチンも含む)2023年11月までにファイザーモデルナアストラゼネカ(2022年9月30日接種終了)ノババックスヤンセンファーマ第一三共MeijiSeikaファルマの7社累計9種のワクチンが薬事承認されている。その内主に使用され国民に最も多く接種されてきた「新型コロナワクチン」はファイザー社のものです。

■7回接種は日本のみ: 既に日本では2023年9月20日から高齢者や基礎疾患をもつ方々を対象に新型コロナワクチンの国民への接種7回目が行われており、その接種率は国民全体が22.7%、高齢者で53.7%(2024年4月1日公表分)という状況のようです。

「新型コロナワクチン」と名付けられたmRNA製剤について、日本では主にファイザー製とモデルナ製のものが2021年2月17日にまず医療従事者を対象に開始され、その約3週間後の2021年3月10日から2回目接種が開始され更に12月1日に3回目、2022年5月25日に4回目接種、10月21日に5回目、2023年5月8日に6回目、そして9月20日に7回目の接種が開始。


2022年12月時点でワクチンは乳幼児(生後6カ月以後)を含む全ての年代に推奨され「努力義務」が適用されて結果として国民全体では以下のような接種率となっています。


海外の状況: 日本以外の国々でも、いくつかの国では4回目以上の新型コロナワクチン接種が行われておりイスラエル(2021年12月から4回目の接種を開始)オーストラリアシンガポールデンマーク、チリ、ハンガリー、カンボジア、タイ、韓国などでも4回目の接種を実施しているとあります。https://www.straitstimes.com/world/countries-offering-or-considering-4th-covid-19-vaccine-shot

ですが5回目、6回目なると流石に少なく「イスラエル米国では高齢者や免疫低下がみられる人々に対して接種を行っている」とあります。


とはいうものの7回目の接種を行っている国は世界で日本のみのようです。その一方で現在日本では新型コロナウイルス感染症の感染者数が再び増加しており、特に2024年7月に入ってから感染者数が10週連続で増加しており入院者数も増加傾向にあると報道されています。

コロナ感染者数、10週連続増加。入院者数は5カ月ぶり3千人超。

朝日新聞2024年7月19日: 厚生労働省は19日全国に約5千ある定点医療機関に8~14日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は計5万5072人で1定点あたり11・18人だったと発表した。前週(8・07人)の約1・39倍で10週連続で増加した。昨年の同時期は1定点あたり11・04人だった。

世界一新型コロナワクチン接種率の高い日本が、むしろ世界一の新型コロナウイルス感染症国家となっているわけです。日本では今や、ありとあらゆる病原体に対して国民が感染症を抑える免疫系が極めて脆弱な国になっているともいえます。これは当然といえば当然の結果で何度も単一のワクチンを繰り返し繰り返し接種することによってワクチンで誘導される免疫グロブリンのうち、IgG抗体ばかりが増え、特に増えてしまったIgG4は他の免疫グロブリンの発生を抑えるため本来「ワクチン誘導性免疫不全状態」となるという科学的データーを示した論文が出てきているそうです。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10258086/


国民がワクチン誘導性免疫不全状態となっている日本: 単一のワクチンともいえる新型コロナワクチンの接種を重ねた結果多くの日本人の身体に起っている変化として「IgG4」という長期化型の免疫抗体が多く誘導されており、このIgG4は他のすべての免疫細胞に対して抑制的に働くため「ワクチン誘導性免疫不全」の状態に陥っている人々が増えている。例えば「人食いバクテリア」と言われる「溶連菌」感染の劇症例STSSなども増加中のようです。致死率が3割とされる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」の患者が2023年には過去最多の941人となったとあります。

本来の免疫グロブリンの体内割合

IgG抗体は胎生期に胎盤を通して母体から胎児に移行することで胎児期の赤ちゃんの感染症を防ぐ役割を担い出生後には急速に減少し、その後ゆっくりと増え10歳くらいで成人と同等となります。

IgG以外の他のタイプの抗体とバランスよく働くことで病原体に対する免疫応答が起こり生体が守られるわけです。元来病原体が侵入した場合の免疫応答はファジーなものであるべきなのに短期間に単一のワクチン、特に今回の様なmRNAワクチンの接種を重ねると「IgG4」という長期化型の免疫抗体が多く誘されるようになることがわかっています。このIgG4は実はすべての免疫細胞に対して抑制的に働くため免疫不全状態に陥る可能性が高まるといわれています。基礎知識血漿中には約7~8%のタンパク質が含まれており、その内の13~20%免疫グロブリン(IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの集合体のこと)が占めている。

免疫グロブリンの種類は大きく分けると次の5種類IgG: 血液中に最も多く存在し細菌やウイルスに対する防御を担う。IgA: 粘膜の表面に多く存在し病原体の侵入を防ぐIgM: 感染初期に作られ病原体の破壊を助けるIgD: B細胞の表面に存在し免疫応答に関与。IgE: アレルギー反応に関与し花粉などのアレルゲンに対する防御を行う浮き彫りになってきたリスク: 繰り返し接種することで免疫機能の低下やIgG4抗体が誘導され免疫が正常に反応しなくなりウイルスを受け入れやすくなるリスクが懸念ワクチン成分は全身を駆け巡り滞留。どれだけの期間、どの臓器からスパイクタンパクが作り続けられるのかは不明。スパイクタンパクを発現した細胞は自己免疫の攻撃対象に?スパイクタンパクがエストロゲン受容体αにくっつくことによる懸念。厚労省発表の数字からも乳がん、子宮がん、卵巣がん、また悪性リンパ腫等が増加している懸念。ADEや血管障害に対する懸念。1000種類を超える副反応症例・心筋炎や心膜炎、月経異常、免疫システム異常。

昨年の12月8日の定例会見: 武見敬三厚労大臣に対し「11月28日に国内承認されたレプリコンワクチンについての懸念として)「ワクチン接種後、分解されずに血清中に残存するスパイクタンパクが心筋炎などの有害事象を引き起こしているとする指摘もあり武見大臣のレプリコンワクチンに関する安全性の説明はこうした指摘と矛盾しています。やはり有害事象が起こる危険性・リスクがあるのではないでしょうか?」「同様のリスクを負っていないと責任をもって断言できるのでしょうか?」という質問をなさり武見敬三厚労大臣は以下のようなご発言なさっておられます。

武見敬三厚労大臣「まずは追加接種と免疫力の低下の関係性ですがワクチン接種後の副反応が疑われる症状については副反応疑い報告制度にもとづく報告も踏まえて定期的に開催している審議会においてこのワクチンの安全性についての評価が行われております」「接種回数を重ねても免疫疾患を含めた副反応疑い報告の頻度は上がっておりません」「直近の10月27日の審議会においても『安全性において重大な懸念は認められない』というふうに評価がされているところでございます」