ウクライナは石炭が豊富に取れ、他にも岩塩の鉱山があったりしますが、それらの鉱山のほとんどは今現在ロシアが支配しているエリアにありますロシアが支配している東部ドンバス地域は鉄鋼や石炭等の工業地帯でウクライナの輸出の1/4が東部ドンバス地域から生産されたものでしたが最近米ネオコンのリンゼー・グラハム氏はウクライナの石炭やレアメタルの鉱山を今のままではロシアと中国に捕られてしまう。だからウクライナにはロシアとの戦争に勝たせる必要があると主張し始めました。https://www.rt.com/news/599068-ukraine-gold-mine-us/

ウクライナは"金の鉱山”だー米上院議員

リンゼー・グラハム氏はこの紛争でロシアが勝利すればアメリカは膨大な鉱物資源へのアクセスを失うことになると述べている。

リンゼー・グラハム米上院議員(共和党、サウスカロライナ州選出)はウクライナ紛争でロシアに勝利を収めさせることは「許されない」、それは膨大な鉱物資源への直接アクセスを失うことを意味するからだと述べた。グラハム氏は日曜日、CBSの「フェイス・ザ・ネイション」とのインタビューでロシアのプーチン大統領を「誇大妄想者」でウクライナを皮切りに「武力でロシア帝国を再建」しようとしていると非難した。さらに同氏はモスクワが現在の紛争に勝利すればウクライナの富を奪い取り中国と分かち合うことになると主張した。グラハム氏はその見通しを「ばかげている」と述べこの「金鉱」が米国に利用可能になった方がよいと示唆した。ウクライナは10兆から12兆ドル相当の重要鉱物を保有している。彼らはヨーロッパで最も豊かな国になる可能性がある...今ウクライナを支援すれば彼らは私たちが夢見てきた最高のビジネスパートナーになることができその10兆から12兆ドル相当の重要鉱物資産はプーチンや中国に渡されるのではなくウクライナと西側諸国が活用できる」とグラハム氏は述べた。

「ウクライナがどう終わるかは非常に重要な問題です。負けるわけにはいかない戦争に彼らが勝てるよう、協力しましょう。彼らは金鉱の上に座っています。中国と共有することになる重要な鉱物のためにプーチンに10兆ドルや12兆ドルを与えるのは馬鹿げています。」長年の対ロシア強硬派で米国上院で最も強硬なウクライナ支持者の一人であるグラハム上院議員は欧州諸国に対し凍結されたロシアの国家資産3000億ドルの差し押さえを急ぐよう求めた。グラハム上院議員はロシアを米国法の下で「テロ支援国家」に指定するよう繰り返し要求したがこの提案によりグラハム上院議員は今年初めモスクワの過激派およびテロリストのリストに載せられた。グラハム氏の発言の前日ハンガリーのビクトル・オルバーン首相は欧州諸国はウクライナの富を掌握するためにキエフがロシアとの紛争に勝つことを望んでいると主張したヒルTVとのインタビューでオルバーン氏は米国とその同盟国はロシアが敗北すればウクライナを支配できる潜在的に巨大な収入源とみなしていると非難した。また紛争は西側の「武器供給者、債権者、投機家」にとって大きな追い風になると述べこれが紛争が長引いている理由だと主張した。
モスクワは紛争中、その目標は主にロシア語を話すドンバス住民をキエフによる迫害から保護することとNATOがロシア国境に拡大していることを踏まえてロシア自身の安全を確保することであると繰り返し述べてきた。モスクワはウクライナの資源を接収する意図を一度も表明していないがクリミアを含むロシアへの参加を選択した旧ウクライナ地域は引き続きロシアの管理下に置かれなければならないと繰り返し強調してきた。
「ロシアのプーチン大統領を「誇大妄想者」でウクライナを皮切りに「武力でロシア帝国を再建」しようとしている」ということこそがまさしくグラハム氏の誇大妄想ではないでしょうか。プーチン大統領は「武力でロシア帝国を再建」とか一言も言っていませんし「ウクライナの次はバルト三国」とかそのようなことも西側の反ロシア連合の政治家とメディアが勝手に妄想で言っているだけです。しかしウクライナは石炭はじめレアメタルの宝庫というのはその通りです。そして大量の天然ガスも未開発のままで存在していると見られています。そして2013年秋頃からロシア系住民が迫害され攻撃されているドンバス地域から大量の石炭が取れていたのがその石炭はマイダン革命以降、アメリカに輸出され本来石炭が自給自足できるはずのウクライナは南アフリカから石炭を買うことになったということをウクライナのかつての野党党首ヴィクトル・メドベドチュク氏は オリバー・ストーン監督の"Revealing Ukraine"の中のインタビューで言っていました。つまりアメリカはウクライナの資源をマイダン革命以降からずっと盗み続けていてそのせいでウクライナはますます貧しくなりゼレンスキー氏が大統領になった後は外国人の土地所有に関する規制が大幅に緩められすでに農地は米農業大手に売られ始めていたのです。

そしてゼレンスキーが契約を結んだ米投資会社ブラックロックはロシアが支配しているエリアまで含めてウクライナ全土にわたってたくさんの土地を買い占めています。

(上の写真:ウクライナ全土に広がるブラックロックに売られた土地)そして、上の記事でハンガリーのオルバン首相が言っている通り米国とその同盟国はロシアが敗北すればウクライナを支配できる潜在的に巨大な収入源とみなしていて紛争は欧州の「武器供給者、債権者、投機家」にとって大きな追い風になると述べこれが紛争が長引いている理由だというのはまさしくその通りではないでしょうか。アメリカが戦争をしかけるところには、たいていイラクやシリアのような資源国であるかアフガニスタンやセルビアのコソボのように資源がほとんど手つかずの状態で眠っているところが多くてイラクやシリアの石油、コソボの石炭、レアメタル鉱山はアメリカの武力介入で権益を確保することに成功したものの(イラク北部、シリア北東部の油田からクルド人を介して石油を盗んでイスラエルに送っている)アフガニスタンの豊富なレアメタルのほうはあのような大失敗での米軍撤退に終わって中国が積極的な開発をしようとしている状況です。