筆者は犯罪心理学者。全国の少年鑑別所、刑務所拘置所に勤務し1万人以上の非行少年・犯罪者の心理分析をしてきた出口保行氏。少年(少女含む)の心理分析では面接で親子関係についても丁寧に聞き取り調査をする。親との面接に同席したり親と面接もすることもある。長年法務省の心理職として非行少年、犯罪少年と関わってきて確信して言えることは「子どもがひとりで勝手に悪くなることはない」確かにごく稀な生まれつきのサイコパスや悪魔のような人間は別として普通は子どもは生まれながら非行や犯罪者になるような性格ではない。犯罪心理学者の筆者がなぜ子育ての本を書くのか?それは

「子育て失敗事例」を多く見てきたからだそうです。そして本書では「こうすればうまくいく」という子育ての成功法則の話ではなく失敗から学ぶことができるであろうとの視点から非行・犯罪の事例を子育ての学びに変えていくのが本書の目的だそうです。子育ての失敗ですが4つのタイプに分類して具体的な非行や犯罪の事例をあげて説明されてます。子どもに大きく影響を与える「親の養育態度」は、

①過保護型

②高圧型

③甘やかし型

④無関心型


の4つに分けられるとされてる。そしてこの4タイプには非行少年の親のみならずすべての親が当てはまるそうです。この本を読んだ人の感想: 非行少年、犯罪者少年の親の場合はその度合いがかなり極端。なかなか周りにはいないレベルに感じました😅



偏らない親などいない。つまりどのタイプであれ行きすぎれば偏り過ぎれば危険であり子供に悪影響を与えるということ。子育てって本当に一大事業ですね。結果よければ全て良しで結果論的なところもある。でも子供に極端な問題が発生する場合はそのほとんどが親含め生育環境に要因がある。非行や犯罪だけでなく子どもの精神面、メンタルも問題もそうでしょう10代以下くらいの少年少女がメンタル的に問題を

抱えてるとしたらほとんどが生育環境、主に親含め家族など親しい人達に要因があることがほとんど。親子間の負のスパイラルには精神疾患も含まれる。親が健全なメンタル、極端な偏りの持ち主でないこと。そういうのが大切ですね。