糖尿病は貧困病です!ぜいたく病だったのは昔の話ですよ!

ダイエットと関係の深い糖尿病。日本では増え続けている「もはや国民病」です。成人の場合はもはや4人に1人は糖尿病が疑われる。癌と同じでちょっと多すぎるのではないかと思います。糖尿病の原因は一般的な医学と栄養学では「糖質の食べ過ぎ」となっています。そのため日本ではご飯やパンなどの炭水化物を控えるようにと言われます多くの方がこの考えを受け入れています。しかし私はこの「糖尿病=糖質過多」は2重に間違っていると思えます。日本の医療も栄養学も闇権力の支配下です。癌治療やワクチン予防が大量デス人なのに糖尿病の指導が正しいはずがありません。

私たちは糖尿病でも騙されていると思いますよ!

ただし医師や栄養士は善人だと思います。医学と栄養学を作った組織が問題なのだと思います。

ひとつが分かりやすい話で糖質という呼び方が決定的に間違いだと思います。砂糖も糖質ご飯も糖質パンも糖質イモ類も糖質ついでにお酒も糖質これは糖質を含んでいる食品ですが正確に言えば食物繊維とセットで「炭水化物」です。糖質と炭水化物はぜんぜん違います。そもそも人間の食事として「糖質だけ」食べるなんてありえません白い粉とイモが同じはずがありません。こんなの子供でも分かる話だと思います。そしてもうひとつの間違いですがご飯やパンやイモなどの炭水化物を食べ過ぎると糖尿病になるという説。

これも間違いだと思います。なぜなら統計をみれば明らかですよ。お米の一人当たり使用量は昭和37年には年間118キロ食べていました。1320g位です。それが平成25年には57キロに激減しています。なんと半分以下に減っていますね。しかしパンが増えているのかそう思って調べてもせいぜい1.2倍位です。食パンも菓子パンも同じですつまり糖質であるご飯とパンを合わせてもこの50年位で炭水化物の摂取量は半減しているのです。

カロリーで見ても明らかです。むしろ終戦直後の食糧難の時より現代の方が低カロリーなのです。

おかしいと思いませんか?糖尿病の原因のはずの炭水化物。ここ数十年で「食べる量は半分」に減っています。ところが糖尿病の患者数はその時期に激増しています。2倍どころではなく16倍以上に異常なくらい増えているのです。1960年代には20万人ほどですが2010年代になると糖尿病患者は320万人を超えています。予備軍は男女合わせて2000万人いるんです。普通に考えておかしくないですか?糖質の摂取量は半分に減っている。

糖尿病の患者は16倍に増えている。つまり糖尿病の原因は「糖質ではない」と考えるのが普通ですもっと本質的に考えても異常性がわかります。もともと日本は瑞穂の国と言われていて稲作で生きてきたのです。戦後の1960年代ではなくもっと昔はどうだったか?検索してみると江戸時代は1日にコメを5合食べていたようです。宮沢賢治は明治時代の方ですが「雨にも負けず」の詩にはこう書いています。1日玄米4合と味噌と少しの野菜をとり」現代人でそんなに食べる人はいません。

米一合で1501キロは6.715合食べたなら

1日で750g食べたことになり年間だと274キロ。

つまり1960年代の2倍位食べていた。現代に比べると4.8倍食べていたことに!江戸時代の食事例

もちろん現代は高齢者が増えたのでその分は差し引いたとしても2~3倍は食べていたと思います当時は糖尿病ではなく脚気や結核が多かった。つまりご飯をたくさん食べても太らないし糖尿病にはならない。ではなぜ糖尿病が増えてきたのか?炭水化物よりも油脂と肉類と添加物の合わせ技では?そしてどんどん増えている遺伝子組み換え食品を始めとする腸内環境を破壊する食材!果糖ブドウ糖液糖とかね。これだと思います。油脂、肉類、添加物、遺伝子組み換え食品。これは4つとも「日本人が食べてこなかった食材」です。ぎゃくにご飯は大量に食べてきました。ご飯を食べ過ぎると血糖値が上がるなら江戸時代の人はみな糖尿病です。江戸時代では精米技術も出てきて白米を食べる人も多いですが糖尿病ではなく脚気になっています。でも遺伝子組み換え食品を食べている実感はないですよね。しかし現実に世界で一番多く遺伝子組み換え食品を輸入しているのは日本です。じつはこの遺伝子組み換え食品は加工食品に使われています。果糖ブドウ糖液糖とコーンスターチとサラダ油と脱脂大豆など。コーンの輸入は戦後すぐに始まりましたが遺伝子組み換え食品が始まったのは1990年代後半だと思います。日本で多いのがコーンと大豆です。特に多いのがキング・コーンという遺伝子組み換えコーンです。「キング・コーン」という映画にもなっています。このコーンは「油」と「コーンスターチ」と「甘味」の原料です。この油とコーンスターチはあらゆる食品に姿を変えて食卓に上がっています。入っていない物を探すのが難しい位です。上記の映画によるとスーパーマーケットでキング・コーン入りの加工食品は85%になるそうです。基本的に加工食品を食べる方は毎日必ず遺伝子組み換え食品を食べています。お菓子だけではなく調味料やお酒にも入っています。加工食品を食べる限り遺伝子組み換え食品は避けられません。さらに言えば加工食品を食べなくてもお肉やお魚を食べる方は遺伝子組み換え食品を食べています。鶏、豚、牛、養殖魚、これら全ての飼料は遺伝子組み換え食材が中心です。脂肪の食べ過ぎ。添加物や薬品の摂りすぎ。遺伝子組み換え食品の食べ過ぎ。これらの相乗効果で糖尿病になっていると考えるのが自然なのでは?最近では肥満の原因も糖質と言われて健康やダイエットの解決策ともいわれている糖質制限。これも冷静に考えると無理があります。現実的に今の地球は人口が増えて食料が足りない地域が多くて米や小麦さえ食べられない方が多い。もともと戦争というのは領土の奪い合いです。なぜ領土を奪い合うかと言えば「食料」のためでしょう?人口というのは食料生産力と比例します。日本人の人口が増えたのは米の生産量が増えたからです。日本は稲作によって命をつないできました。その日本人が糖質制限を推奨するというのは天地の理に反しています。これは世界の国はどこでもそうです。人類は米と麦とトウモロコシとイモで命をつないできたのです。そう思うと糖質制限は悪魔の思想に思えますね。現実に遺伝子組み換え食品を排除して薬品や添加物を避けてさらに米や麦の種の毒を避ける食べ方をするとあらゆる病気が治るのです。もちろん糖尿病も治るのです。もともと糖質制限は今から4050年前に流行しました。その後忘れ去られてきた歴史があるので今回も消えると思います。健康の面からみても文明の面からみても神様の気持ちを考えても穀物を食べないのが健康法のはずありません。やはり闇の医学と栄養学に騙されていた。そう考えるのが自然だと思うのです。糖尿病は日本の「国民病」と言われ現在潜在的な患者(糖尿病が強く疑われる者)も含めると患者さんは1000万人を超えているとされています。そのほとんどが高齢者ですから高齢化が進めば進むほど患者数が増えるのは当然かもしれません。私も後期高齢者の仲間入りをし糖尿病患者の1人として治療中です糖尿病は放置すると最終的に人工透析をしないと生きられなくなるのでとくに食事には細心の注意を払っています。なぜなら2型糖尿病は遺伝的な影響に加えて食べ過ぎ、運動不足、肥満などが原因で起こる生活習慣病だからです。糖尿病患者のうちの95%は2型糖尿病で日本人はもともと遺伝的に糖尿病になりやすいとされています。そのため糖尿病の克服が医療界の大きなテーマとなってきました。 糖尿病になると昔よく言われていたのが「ぜいたくのし過ぎ」おいしいものを腹いっぱい食べその結果糖尿病になると思われていたからです。つまり「ぜいたく病」なのだと。そのため糖尿病になるのは「自己責任」とも言われていたのです。 5年前麻生太郎財務相(当時)が「自分で飲み食いして運動も全然しない。医療費捻出はあほらしい」と発言したことがありました。またフリーアナウンサーの長谷川豊氏が「自業自得の人工透析患者なんて全員実費負担にさせよ」と発言したことがありました。 しかしこうした認識は間違っているのです。 近年の調査研究で糖尿病の〝不都合な真実〟が明らかになってきました。

それは糖尿病が「ぜいたく病」ではなく「貧困病」であるということです。 全日本民主医療機関連合会(民医連)が全国の医療機関96施設で40歳以下の2型糖尿病の患者800人を調査したことがありますが、わかったのは年収が200万円未満の世帯が全患者世帯の57・4%を占めていることでした。患者の半数以上が非正規雇用で低所得層だったのです。同様の調査は数多くあり週60時間以上の労働、朝食抜きで22時以降に夕食を摂ると発症のリスクが高まるということも報告されています。つまり低所得者層ほど安価で量が多く空腹を満たしてくれる食品を多く摂ります米やパンなどの炭水化物を主体とした食事になり野菜や肉類をあまり摂りません。炭水化物といえばその代表は米であり、パン、麺類、芋類なども同類です。厚労省の調査では低所得層ほど米やパンなどの炭水化物を主体とした食事になり野菜や魚を摂らないという結果が出ています。 糖尿病が「貧困病」であることは全世界共通です。アメリカでの調査結果もジャンクフードなどによる不健康な食事が死の原因になっていることが明らかになっています。メキシコ、インドなどでも糖尿病は国民病です。低所得層が炭水化物の過剰摂取で肥満となりその肥満が糖尿病を引き起こしているというのが実態です。ピザやハンバーガー、タコスを常食し糖分たっぷりの炭酸飲料を飲んでばかりいては糖尿病になるリスクは急上昇します。米心臓学会では野菜や果物、精製されていない穀類や全粒粉、低脂肪の牛乳や乳製品、皮を取り除いた鶏肉、魚、ナッツ類や大豆などの食品を多く摂り食生活を改善していくことを推奨しています。
「生きることは食べること」ですが食べ物は選ばなければ健康は保てません。■富家孝(ふけ・たかし) 医師、ジャーナリスト。