運転中の原子力発電所のタービン建屋(3階建て)内で配管が破裂して高温の蒸気が噴出し2階で定期点検の準備作業をしていた作業員11人のうち4人が死亡し2人が重体5人が重軽傷を負った。後日重体の1人も死亡した。配管破裂の原因はエロージョン/コロージョンによる局部減肉である。こうした配管破壊が起きるのは工学的には常識であってこれを予見できなかったことはありえなかった。当然定期点検の対象である。ところが関電はこれが二次配管で放射能汚染リスクが低いことで検査対象から外し27年間も厚み測定を怠っていた。点検台帳にも含まれていなかった。検査会社はこの記載漏れに気づき関電に対し検査を提案したが関電側の動きは鈍く27年間放置された配管は検査中に破裂し凄まじい災害になった。これは関西電力のデタラメ体質によるという指摘が多い。
どろどろに腐り落ちた死体=関西電力2020年03月20日

美浜原発三号機大事故は原発史上でも特筆すべき大過失事故なのだがこの事故で関電関係者がどのように刑事処分を受けたのかしらべてもまったく表示されない。福井県警が業務上過失致死で立件したはずだがどのような判決が下され関電役員が処分されたのかネット上でまったく知ることができなかった。関西電力はブログもたくさん削除させているようなのでおそらく知られたくない情報ではないだろうか?5名を殺し6名に重傷火傷を負わせた事故の責任がどう問われたかは今回の高浜原発の60年運転延伸認可とも関係している。こんなデタラメ運営を繰り返す関西電力に60年の運転を認可することは日本を滅亡させる意思しか感じられない。はっきりいうが60年間稼働して安全な原子炉は存在しない。美浜原発で起きたように人間はとりわけ杜撰な体質の関西電力は管理体制に無数の見落としがある。脆性劣化の問題も繰り返し告発されているが関電は「安全だ、国が認可している」の一点張りでまったく誠実な対応をしない。理由はもしも原子炉寿命を40年にしてしまうと莫大に膨れ上がった原発解体費、廃炉費用がまったく捻出できないのだ。当初500億円程度と見込まれていた廃炉費用は今や最低でも一基1兆円と見積もられている。一基だけでも関西電力は倒産してしまうのである。だから必死になって老朽化を安全と言いくるめてひたすらフクイチやチェルノブイリのような巨大事故を待っている。もし破局事故が起きればフクイチ事故がそうであったように国が面倒を見てくれる。経営陣は高額の退職金をかすめ取ってドバイに逃げればいいと考えているのだ。原発は日本を完全破壊する巨大事故を繰り返して終わりを迎える2023年11月04日。

自民党政権が破局事故を覚悟して原発の寿命超過危険運転をするしかない事情2022年12月14日。

関西電力首脳は原発巨大事故が起きて京都市が壊滅し日本国家も崩壊することなどに何の関心もない。関心があるのは逃げたドバイでの新しい生活だけだ。勝俣恒久や清水正孝と旧交を温め「バイバイ日本!」と乾杯しながら楽しい余生を過ごすつもりなのだろうか?