欧州大手メディアの報道では「ロシアからの突然の侵略に対して自由と民主主義の為に戦っている」のがウクライナでそれを全力で応援しているのがNATOやG7を中心とする欧州諸国という構図になっていますが今回その「嘘」を根底から覆すようなNATO事務総長のとんでもない発言をご紹介したいと思います。


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なんとストルテンベルグ事務総長は「ウクライナがロシアとの戦争に勝つことのみにNATOは関心がありもしウクライナが負けた場合その復興を支援するつもりは全く無い。」とはっきり言ったのです。上はTelegramの投稿なのでストルテンベルグ氏が本当そのようなことを言ったのか念のために確かめてみます。下はNATOの公式サイトに掲載してある本年5/13に行われた「2024年NATO青少年サミット」に出席したストルテンベルグ事務総長の発言と質疑応答です。

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https://www.nato.int/cps/en/natohq/opinions_225329.htm発言2024年NATO青少年サミットでNATO事務総長イェンス・ストルテンベルグ氏「あなたの明日を形作る」司会者のカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :マイアミのドナそしてストックホルムのサラ、ありがとうございます。ここNATO本部に来てイェンス・ストルテンベルグ事務総長と大西洋を越えた対話を行うことができて本当に光栄です。私をあなたの家に迎えてくれて本当にありがとう。それは喜びです。話を始める前にここアゴラ(Agora:ベルギーの政党のこと)の聴衆に感謝したいと思います。NATOの若い職員やインターンで構成されています彼らは同盟の将来と世界の将来についてのあなたの考えを非常に聞きたがっていると思います。ですからありがとうそしてこんにちは。NATO事務総長イェンス・ストルテンベルグ(ベルギー、ブリュッセル):カルロタ本当にありがとう。ここブリュッセルで皆さんと一緒にいられるのは素晴らしいことです。またストックホルムのサラ、ドナマイアミにもこんにちは。またマイアミにはモンテネグロのミラトヴィッチ大統領も皆さんと一緒にいると聞きました。そしてモンテネグロは実際私が事務総長に就任したとき新たなNATO同盟国として歓迎された最初の国となったことを光栄に思いうれしく思いました。彼らは2017年に(NATOに)参加しました。ですから皆さんとご一緒できて特に若い人たちと再び関わり話すことができてまた最新のメンバーとして初めてスウェーデンとも関わることができてとてもうれしいです。私たちは数か月前にNATO本部の外にスウェーデンの国旗を掲げましたがスウェーデンが同盟の正式メンバーになることは良いことです。モデレーターのカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :そしてここブリュッセルにいる間海外でもそれを見ることができてとてもうれしかったです。さて7 月に目を向けましょう。NATO がワシントンで首脳会議を開催するのは同盟75周年を記念する年ですがいくつかの非常に深刻な問題や課題にも取り組むことになります。それであなたからの意見を聞きたいと思っています。 NATO同盟国が直面している主要な脅威は何ですか?またそれらを解決するために私たちは何をしていますか?NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):つまりNATOは当然多くの脅威と多くの安全保障上の課題に直面しています。私たちはより大きな力の競争が起こる世界に住んでいます。また中国との関係ですがもちろんそれに加えて中東での新たな戦争がありヨーロッパではプーチン大統領がウクライナに対して開始した残忍な戦争侵略による本格的な戦争が起きています。そしてこれらすべては私たちの安全にとって重要です。次の戦争、次の危機、次の脅威がどのようなものになるかを確実に知ることは誰にもできません。しかし私に言えるのは北米とヨーロッパが団結してお互いを守る限り私たちは安全、安全であるということです。なぜならNATO同盟国は共に世界の経済力の50%世界経済の50%を代表しているからです。世界の軍事力。したがって私たちが団結している限り私たちの安全に対する潜在的な脅威や課題に対処することができます。司会者のカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :さて私は国防費の増額という問題に移りたいと思います。なぜなら世界中で非常に多くの課題があり健康問題などにも影響する可能性があるからです。教育から気候危機まで。なぜ政府はより多くの戦車や爆弾に税金を費やさなければならないのになぜ防衛費の増加についてこのような議論が行われるのでしょうか?NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):なぜなら平和や安全がなければ、地球温暖化、気候変動、貧困の緩和、社会的経済的進歩など私たちが直面する他の大きな課題に対処することはできないからです。私たちが平和を維持しNATO諸国に住む10億人の人々の安全を維持できなければそのすべては不可能になります。私は(ノルウェーで)財務大臣を務め10年間首相を務め長年にわたりさまざまな政治的立場を務めてきました。そして防衛のための資金を見つけるのが難しいことはよく理解しています。政治家は常にそして私もその一人でしたが健康、教育、気候変動、その他すべての重要な課題にお金を使いたがります。しかし現実には、セキュリティに関して成功しない限りすべてのタスクを成功させることはできません。そして冷戦が終わったときベルリンの壁が崩壊して冷戦が終わった後NATO同盟国もそして私たちの国ノルウェーも緊張が下がった長年にわたり私たちは皆、防衛費を削減しました。しかし緊張が下がったときに防衛費を削減したとき現在のように緊張が高まっているときに防衛費を増額し再び防衛に投資できるようにする必要があります。そして防衛費について私が最後に言いたいのは我々は以前にもそれを行ったことがあるということです。1990年初頭少なくとも1980年代の終わりまでヨーロッパとカナダの NATO 同盟国ではGDPの約3%を防衛に費やしていましたがこれは今日私たちが費やした金額を大幅に上回っています。なぜなら当時私たちはより危険な世界に住んでおり安全のためにさらに多くの投資を行ったからです。司会者のカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :そうですねフロアから質問を受け付けるべきだと思います。マイアミで開始します。そこではドナが待機していると思いますが事務総長にいくつか質問があります。モデレーターのドナ・ファリザン (米国、マイアミ):はい。本当にありがとうカルロタ。そして事務総長に会えることは大変光栄です。私たちはアスペン青少年評議会のメンバーの1人および青少年サミットチャレンジの優勝者の1人に質問に答えるよう依頼しました。それでビジェイとキッサにはぜひステージに来ていただきたいと思います。自己紹介をお願いします。マイクを掴みあなたは立ち上がることができます、そして両方が同時に立ち上がることができます。そして自分の名前、出身国、そして質問を述べて自己紹介してください。質問 (米国、マイアミ):わかりましたよし。おはようございますマイアミそしてこんにちはスウェーデン。そして私たちを迎えてくれて本当にありがとう。私の名前はキッサ・ジャフリです。私は青少年評議会サミットに参加しています。私はパキスタン出身ですがここ数年はシカゴに住んでいます。そして[長官] 将軍私たちのいくつかの重要な質問に答えるためにお時間を割いて知識を共有していただき誠にありがとうございました。そして私からの1つは戦争の未来を形作る新興テクノロジーに関するものですこうした変化の中でNATOはどのように対応し順応しそして倫理的に対応していくのでしょうか?どうもありがとう。司会者のドナ・ファリザン (マイアミ、米国):ありがとうございます。マイクをビジェイに渡してもいいですか。ビジェイあなたも同じことをするかもしれません。質問 (米国マイアミ):はい私の名前はビジェイです。私はエール大学の4年生でルクセンブルク出身です。本日は私の質問をお受けいただきまして誠にありがとうございます私の質問はNATO がオーストラリアや日本のような同盟外の国との関係を強化することについてです。こうした関係を促進する上での NATO の使命は何かまた特に中国の利益圏と交差する地域においてNATOが過度に露出する可能性があるという疑問にどう答えるか。モデレーターのドナ・ファリザン (米国、マイアミ):お二人とも賢明で思慮深い質問をありがとうございました。カルロタ。あなたに戻ります。司会者のカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :ありがとうございます。さて最初の質問はご存知のとおり新興テクノロジーとそれが戦争をどのように形成しているかについての質問から始めましょうまずはそれに取り組んでもらいましょう。NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):そうですね新興の破壊的テクノロジーは数世紀前の産業革命と同じくらい戦争の性質を変えています。それはウクライナでも見られるからです。ウクライナの戦争においてサイバードローン、自律システムがどのように非常に重要な役割を果たしているかこれはその一部であり第一次世界大戦を思い出させる塹壕戦がありこの種の古典的な戦争に先進技術が応用されています。NATOはさまざまな理由から歴史上最も強力で最も成功した同盟であり続けており今後もそうあり続けますがその理由の1つは潜在的な敵に対して常に技術的優位性を保つことができたことです。その技術的優位性を維持します。私たちはこれを実行し現在はテクノロジーへの投資を強化し新しい基金であるイノベーション基金を設立しましたまたアライアンス全体で技術を開発するためのセンターのネットワークも確立しました。そしてこれらすべては同盟としてのNATOだけでなく同盟国としても軍事能力、人工知能、量子コンピューティングとも密接に関連している新しい破壊的テクノロジーへの投資を確実にするためでもありました。もちろん今日および将来、兵器または兵器システムがどのように取得および開発されるかは非常に重要です。倫理的なガイドラインも必要です。私たちはそれに取り組んでいます。 NATO同盟国にとってそして何よりもNATO同盟国だけでなく潜在的な敵対国がこれらすべての異なる技術を兵器システムに導入する際に最低限の倫理ガイドラインを確実に持つようにする必要があります次にNATO外での我々のパートナーシップについてですが我々には多くのパートナーがおり世界中に40カ国近くのパートナー国がいますが質問は主にインド太平洋における我々のパートナーに関するものでした。日本韓国、オーストラリア、ニュージーランドの 4 つのパートナーがいます。これらはNATOにとって重要なパートナーです。NATOは北米とヨーロッパの地域同盟でありNATOは地域同盟であり続ける。第5条の我々の集団防衛条項はNATO同盟国ヨーロッパおよび北米に適用されます。しかしこの地域北大西洋地域は世界的な脅威に直面しています。サイバーは世界的な脅威です。もちろん防衛にとって宇宙はますます重要になり世界的な課題となっています。しかしたとえば中国もそうです。それはNATOをインド太平洋に移すということではなく中国と世界的な脅威が私たちに近づいているということです。私たちは中国をサイバースペースで見たりアフリカで見たり北極で見たり自国の重要なインフラを制御しようとしているのを見たりします。したがってこれらすべてはさまざまな意味で私たちのセキュリティにとって重要です。ウクライナ戦争は安全保障が地域的なものではなく世界的なものであることを示しています。ロシアがヨーロッパでウクライナに対する侵略戦争を行えるようにしている主な国は中国である。彼らはロシアにとって断然最大の貿易相手国だ。彼らは兵器の重要な部品、マイクロエレクトロニクス先端技術を提供しておりこれによりロシアは対ウクライナ戦争の鍵となるミサイル、ドローンその他多くのものの製造を可能にしている。それでイランがありドローンが提供されています。北朝鮮には弾薬や武器を提供してもらっています。つまりアジアにおけるロシアの友人であるイラン、北朝鮮、中国はヨーロッパの友人NATOの隣国と戦うロシアの能力にとって鍵となるのである。つまりアジアをヨーロッパから分割できるというこの考えはもう機能しません。これは相互に関連しており当然のことながら中国が我が国の安全保障を代表する安全保障上の課題に対処する必要もあります。司会者のカルロタ・レベロ (ベルギー、ブリュッセル):それでは同盟の最新メンバーに話を移しましょう。サラはストックホルムで待機しており事務総長にあと 2 つの質問をします。モデレーターのサラ・フランゼン (スウェーデン、ストックホルム):ありがとうカルロタ。ストルテンベルグさんお時間をいただきありがとうございました。この部屋には2人の若い参加者がいます。NATOユースチャレンジにも出場した国際的な参加者がいます。そして、スウェーデン人の参加者もそれぞれの質問をします。自己紹介をお願いします。あなたがどこの国から来たのかを教えて質問してください。質問(ストックホルム、スウェーデン)事務総長そしてストックホルムとマイアミの同僚の皆さんありがとうございますポーランド若手外交官ポーランド・フォーラム会長のバルトシュ・モシツキです。戦後のウクライナ復興においてNATO同盟の役割はどうあるべきかについて伺いたいと思います。最後になりましたが長年にわたるアライアンスへの貢献に感謝いたします。ありがとう。質問 (ストックホルム、スウェーデン):皆さんこんにちは。私の名前はエイミー・トラワリーです。私はスウェーデンのストックホルム出身でスウェーデン国防大学の政治学の学生です。今日は主催者の方々の尽力に感謝したいと思います。若者が質問できる場があることは私たちにとってとてもうれしいことです。また私たちの質問に答えてくださった事務総長にも感謝したいと思います。スウェーデンとフィンランドのNATO加盟をめぐる議論はNATOがどのように貢献するのかあるいは各国がどのようにNATOに貢献するのかという点に特徴がある。しかし私の質問はNATO加盟国がこれらの国々にどのように貢献するのかということです。ありがとう。NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル)まず戦後のウクライナ復興におけるNATOの役割についての質問です。まず最初に言いたいのはまず第一にウクライナを確実に勝利させる必要があるということだ。なぜならウクライナが勝利しない限りウクライナを再建するものは何もないからだ。したがって今最も差し迫った最も重要な任務はNATO同盟国やNATOが行っているようにウクライナを軍事支援で支援することだ。私たちはそれを維持する必要があります。私たちは支援をより予測可能かつ強力にする必要があり少なくとも7月のNATO首脳会議でそれについて決定を下したいと考えています。確かに将来の復興は重要ですがウクライナが勝利しない限り復興するものは何もありません。そして第二に再建には非常に費用がかかります。しかし予防はある意味修理よりも安価であるため私たちがウクライナに提供できるすべての防空ミサイルは実際に被害や破壊が少なくなるということを意味します。そして戦後の復興の必要性も減ります。モデレーターのカルロタ・レベロ (ベルギー、ブリュッセル) :それでは防衛費の増加という概念に戻るのでしょうか?NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):はいその通りです。重要なのは私たちが余裕を持っていなければならないということです。ウクライナの勝利はウクライナ人にとって重要であるため私たちはそれを支援できなければなりません。しかしもちろんこの戦争が毎日長引けば長引くほど破壊が増え費用がかさみその後の再建に必要な資源も多くなるからです。ですから私は復興を考えるべきではないと言っているわけではありませんが復興の前提条件は勝利することです。そしてウクライナが早く勝利すればするほどウクライナがヨーロッパの主権的独立国家として統治する永続的な平和だけでこの戦争を早く終わらせることができその後の費用のかかる再建の必要性も少なくなるだろう次に復興問題についてです。もちろんNATOは防衛・安全保障機関の再建において重要な役割を果たすだろう。私たちは彼らが自国を再建するだけでなく同盟の本格的なメンバーになることを支援する上でも重要な役割を果たします私たちは昨夏のビリニュスでの首脳会談でウクライナがNATOの加盟国になることを決定しました私たちはまた彼らをNATO加盟国に近づけるために3つの重要な決定を下しました。プロセス全体を 2 段階のプロセスから 1 段階のプロセスに変更しました会員行動計画と呼ばれるものを削除しました。つまりウクライナは加盟国行動計画を通過する必要がないということだ。彼らは今いる場所からすぐに本格的なメンバーとして招待されることができます。そこでプロセスを短縮しました第二に我々はNATO-ウクライナ評議会と呼ぶものを設立しました。これは我々が実際にウクライナとの政治的統合と協力を強化し同盟への参加を容易にする重要な政治機関です。後の段階で。そして第三に相互運用性のための大規模なプログラムに合意しました。そして相互運用性とはウクライナとNATO同盟国が通信や作戦などあらゆる面で協力できることを保証するための難しい言葉だ。そしてこのプログラムは現在彼らを助けるだけでなく将来的にもNATO軍と完全に統合できる完全に相互運用可能な将来の軍隊を構築するのに役立ちます。したがってこれらはウクライナを確実に勝利させその後の国の再建を支援するために短期的および長期的に私たちがしなければならないことです。モデレーターのカルロタ・レベロ (ベルギー、ブリュッセル) :それではもう1つの質問に取り組みましょう。それはご存知のとおりメンバーシップの裏側に関するものでした。NATO加盟国は同盟の新参者に対して何ができるでしょうか?NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):そうですねまず第一にNATOは安全保障を提供します。これはこれまでに存在した中で最高のセキュリティ保証です。それはワシントン条約の第5条で1つの同盟国に対する攻撃はすべての同盟国に対する攻撃とみなされると定めている。したがってスウェーデン、フィンランド、ノルウェー、ベルギーその他のNATO同盟国を攻撃した場合それは32の同盟国に対する攻撃とみなされます。そして繰り返しになりますが我々は世界最強の軍事大国であり世界の軍事力の50%を占めています。したがって我々が団結している限りモスクワやNATOの敵となる可能性のある他の首都に誤解の余地がないことを保証する限りいかなるNATO同盟国に対しても軍事攻撃は行われない。それにはフィンランドやフィンランドも含まれる。スウェーデンは1人の同盟国への攻撃はすべての同盟国への攻撃であることを認識しているからです。したがってフィンランドとスウェーデンが最初に獲得する最も重要なものは第 5 条でありNATO の集団防衛条項、つまり集団防衛の安全保障です。そしてもちろん彼らはここNATO本部に座って完全にこの家族の一員となり向こうの会議室のすぐ内側で理事会に出席しテーブルを囲んで平等になり意思決定を行い私たちの実際的な軍事的な協力が私たちの政治に統合される機会を得るのです。それはフィンランドとスウェーデンにとって良いことですがフィンランド・スウェーデンはNATOに多くのものをもたらしているのでもちろんNATOにとっても良いことです。つまりこれは NATO にとってもフィンランドとスウェーデンにとってもそして平和にとっても良いことなのです。司会者のカルロタ・レベロ (ベルギー、ブリュッセル) :そうですねブリュッセルにいる聴衆に目を向けないのは怠慢でしょう。いくつか質問する時間があります。それでは事務総長に質問のある方がいらっしゃいましたら手を挙げていただけますか。ここに2つ見えます。1つ、2つ同じ形式に従っていただけるのであれば出身地を含めて自己紹介をしていただけますか?質問は続けてさせていただきますのでよろしくお願いいたします。質問 (ベルギー、ブリュッセル):ストックホルムのマイアミの皆さんこんにちは。私の名前はコーネリアです。ハンガリーから来ました。私の質問はNATO 事務総長を務めた過去10年間でNATO の最大の課題そして逆に最大の成果は何だったと思いますか?ありがとう。司会者のカルロタ・レベロ(ベルギーブリュッセル) :では 2 番目の質問をお願いします質問 (ベルギー、ブリュッセル) : はいこんにちはカナダ出身のテイタム ブラントンと申します。あなたへの質問ですがあなたはずっとこの分野で働きたいと思っていましたか?また若者の専門的なキャリアパスについて何かアドバイスはありますか?ありがとう。司会者のカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :ありがとうございます。とてもいいものです。ここブリュッセルではもう少し個人的な話になりました。NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):まず最大の課題についてです。最大の課題は今も昔もウクライナ戦争ですなぜなら私が直面した他のすべての課題はもちろん非常に深刻なものでしたがNATOの安全保障と私たちの地域の平和にとってウクライナでの本格的な戦争ほど規模も影響も大きくなかったからです。そして私が意図的に本格的な戦争と言ったのは私が2014年10月に到着したときロシアはすでにクリミアを併合しすでにウクライナ東部の一部を占領するかウクライナ東部を支配するために軍事力を行使していたからだ。(注:「クリミアとウクライナ東部を支配するためにロシアが軍事力を行使」は全くの嘘でありクリミアは22,000人のウクライナ国籍兵士がいたのに彼らの9割はロシア側に寝返り戦闘もなく無血でロシアに引き渡され残りの1割は無抵抗で降伏しクリミアのロシア軍基地から立ち去りました。その後2014年3月16日に住民投票が行われ投票率82.7%でその96.7%がロシア編入を求めクリミアのロシア編入が住民投票によって決まりました。なおロシア系住民が迫害され独立を宣言したドネツク州、ルガンスク州は彼ら自身が民兵組織を作ってネオナチやウクライナ軍と戦いました。ロシア軍が戦闘に加わったとはありません。ウィーンに本部を置き米国、ロシア、ウクライナを含む57カ国が加盟する中立的な「欧州安全保障協力機構」(OSCE)は200人以上の監視団をウクライナに派遣していますが「ロシア軍侵攻」の報告もありませんでした。詳しくは次の記事をご覧ください。

つまりウクライナ戦争は2022年の2月に始まったわけではない。それは2014年に始まりました。しかしもちろん2022年の本格的な戦争侵略はすべてを本当に変え事務総長として私が直面した中で最も大きく最も深刻な課題でした。それから良いニュースは同盟国がどのようにステップアップしているかを見たということです。私たちがいかにしてウクライナに前例のない支援を動員し提供してきたか。そしてまたプーチン大統領がウクライナ人彼らの勇気、戦い、国を守る決意を完全に過小評価していたと私は確信しています。覚えておかなければならないのは戦争が始まった当初ほとんどの専門家はウクライナは数週間以内にキエフは数日以内に陥落するだろうと恐れあるいは信じていたということだ。それは起こらずウクライナ人は戦争初期にロシアが占領していた領土の50%を解放することができた。彼らはロシアの占領者に多大な損害を与えることができ黒海に回廊を開いて穀物やその他の製品を輸出することに成功した。したがってこれらはウクライナ人にとって大きな勝利であり彼らが本当に反撃する決意と勇気を持っていることを示している。しかしプーチン大統領はまたNATOと我々がウクライナに提供できた前例のない支援を過小評価していた。これが私の最大の挑戦でした。ではもう一つの質問は?

モデレーターのカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :あなたが常にこの分野で働きたいと思っているかどうかについてでした。NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):まず第一に私の計画は政治家になることではありませんでした。それが始まりでした。ですから私は10代の頃は若い政治家で20代の初めにはノルウェー社会民主党で活動していました。しかしその後私は政治家を辞め統計と数学を研究する経済学者になることを決心しました。そこで私はノルウェーの中央統計局で博士号の取得を始めました。私の計画ではこの種の汚いビジネスや政治には決して関わらないつもりでした。なぜなら私は純粋でよく言われるように真面目な科学をやりたいからです。しかしその後私は1990年に環境副大臣に就任するよう頼まれました。そして私は自分と妻にその任に1 ~ 2年だけと約束しました。そして私がここにたどり着いたのは政治の世界に留まったからです。正直に言うと実際に何かをすれば世界を変えることができるので政治はとても刺激的です。もちろんそれほど早くはなく常に望む方向に進むとは限りませんが少なくともあなたは物事が変化し物事が起こっているプロセスの一部です。そして民主主義の国ではもちろん有権者と向き合わなければなりませんし私が選挙で負けた人もいます。私は選挙に当選しましたが選挙に負けるよりは勝った方が良いと言えます。しかし両方を行うことができ両方を抱えて生きなければなりません。そして私の計画は国際舞台で働くことであり主に気候変動に取り組みまた貧困を緩和する非常に効果的な方法である子供たちに予防接種を与える大規模なキャンペーンにも取り組みました。しかし2014年にオバマ大統領、メルケル首相その他の指導者たちからNATO事務総長就任を打診されたとき断るのは不可能だと思ったしもちろん自分が就任したことを一瞬たりとも後悔していない。はいと言った。なぜならこれらすべての偉大な国々とこれらすべての偉大な人々とともにこの偉大な同盟で奉仕することができたことは光栄であり北マケドニア、モンテネグロだけでなくフィンランド、スウェーデンもメンバーとして迎え入れ非常に重要な同盟で奉仕することができて光栄だったからです私たちの安全にとって重要な時期です。だから私は非常に恵まれているんです。2014年から2024年までは非常に困難な時期でしたがこのような機会を得られたことをとてもうれしく思いますしかしそうですそれは光栄でした。モデレーターのカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :したがって若い専門家へのアドバイスはおそらく計画から逸脱することを恐れないことです。NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):問題は自分が何になるべきか何になるべきでないかについて非常に明確な道筋や明確なアイデアを持っていなかったということです。ならなかったことを除いて私には政治家にはならず数学と統計学の教授になるという明確な計画が1つだけあったのでそれが私の人生における唯一の明確な決断でした。そして私は完全に失敗しました。ですのでまずはやりたいことにこだわらず少しでも自分のやるべきことに打ち込んで次の仕事のことをあまり考えず今の仕事のことをもっと考えて当局や上司のことをあまり恐れすぎないことが大切だと思います。それは本当に深刻ですし最後です。だから自分らしく自分を信じて一緒に働く人たちに優しくしてください。そして何か素敵な事が起こるでしょう司会者のカルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル) :さて最後に質問があります。これは NATO 青少年サミットだと思います。私たちを見ている皆さんもちろん聴衆そしてここブリュッセル、ストックホルム、マイアミの皆さんに若い聴衆に向けて私たちの防衛と安全保障の将来についてどんな言葉を言わなければならないかを話すことが重要だと思います。NATO事務総長(ベルギー、ブリュッセル):私たちはより危険な世界に住んでおりそのことを真剣に受け止めなければなりません。同時にNATOはここ数十年よりも強くなりより団結しています。したがって私たちが相違にもかかわらず団結していることを保証する限り私たちは大西洋の両側の32か国であり異なる政党が政権を握っており多くの問題で意見の相違があります。しかし我々は常にNATOの中核任務であるお互いを守り守ることを中心に団結することができた。 

NATOの目的は戦争をすることではなく戦争を防ぐこと戦争を抑止することであり私たちがお互いを守り守るという誤解の余地がないようにすることです。そしてそれを行うことでNATOは75年間にわたり10億人のNATO同盟国の平和を維持することができました。(注:「NATOが同盟国の平和を維持」も完全なプロパガンダであって嘘八百です。完全なNATOの侵略戦争であったユーゴスラビア解体コソボをセルビアから奪うコソボ・セルビアで劣化ウラン弾まで使用アフリカで最も豊かだったリビアにISのテロリストを使って軍事侵攻カダフィ氏を殺害・・・その結果大量の難民移民が西欧に流入というこれらのどこが欧州の平和につながるのでしょう?

確かに世界には危険がたくさんありますが同時にこの同盟は非常に回復力があり非常に有能であることが証明されており少なくとも2つの理由により歴史上最も成功した同盟です。一つは私たちは違いにもかかわらず団結してきたということです私たちは団結することの価値を理解しています。

そして第二に世界が変化しているときに私たちは変化することができました。ですからこのかなり大きな時には少し奇妙な家族を一緒に保ちさえすれば私たちは安全になるでしょう。そうすれば私たちは自分の時間とエネルギーを気候変動、教育科学、芸術その他すべての美しいものに捧げることができます。したがって私が言っているようにNATOが強くて団結していることを確認してください。そうすれば他のより美しい活動に時間を費やすことができます。司会者カルロタ・レベロ(ベルギー、ブリュッセル)NATO事務総長イェンス・ストルテンベルグ今日はお時間をいただきまして誠にありがとうございます。大西洋の両側で私たちを見ていた誰もがこれが本当に刺激的な会話であると感じたことは間違いなくこれが同盟の将来についてのさらなる議論と対話への道を開くことを願っています。お忙しいところありがとうございました。上の全文を読んでいただいて私が赤字にしている部分「ウクライナが勝利しない限り復興するものは何もない」とたしかに言っています。そしてストルテンベルグ事務総長が根本的に間違っている、あるいは私たちを騙そうとしているのは「ウクライナに大量に武器を送ることがウクライナの破壊も防げて戦後復興の費用も少なくなる」と言っていることです。それは実際に起こっていることとはまったく逆なのであってNATO各国やG7等が必死になって兵器をかき集めてウクライナに送ってもロシアはそれ以上の数の兵器を製造して前線に送り込んでいるし量的な問題だけでなく質的にも優れた兵器を送り込んでロシア軍が使っているのでロシア軍が自主的に撤退した地域以外ではウクライナは当初からずっと劣勢に追い込まれてウクライナ軍:ロシア軍の戦死者数が10:1とかになっているということです。そしてNATOはNATO加盟国が攻撃されたわけでもないのにわざわざ「契約者」や「ボランティア」と呼ばれる加盟国の兵士まで大量に送って彼らを無駄死にさせています。なぜロシアが必死に戦っているかというとロシアはこのウクライナでの2014年からの戦争や度重なるNATOの東方拡大を「ロシア民族やロシアの国への軍事挑発」として捉えておりそこにNATOが軍を送り込んでくるならば、それは「国家存亡の危機」だとずっとプーチン大統領も言っています。だからNATOはプライドがズタズタになることさえ気にしなければそもそもこの戦争に負けることができるけれどもロシアは負けることができないのです。(万が一ロシアが負けるとプーチン政権崩壊だけでなく優良なロシアのエネルギー企業、軍事企業等は欧州のハイエナ投資家に売られ国も30以上の国へと細かく分割されて巨額の戦後賠償金まで払わされるという地獄が待っていることは国民も分かっていますだから負けられない戦い、国家存亡の危機だと捉えているのです。)NATOは最初からウクライナを使った「ロシア弱体化」とロシアの国の分割が目的なので「ウクライナが負けないようにただ兵器だけを大量に送り込んでそれでもウクライナが負けたら復興にお金を流すことはしない。関心もない。」と言っているのです。ですからウクライナとウクライナ国民は代理戦争の駒として利用されているということがこのストルテンベルグ事務局長の発言からも明らかなのであってウクライナ国民は最近はこのことに気づき始めた方も多いのではないかと思います。何より「兵器をもっと大量に送り込めばウクライナ軍が勝てる」と言っているところが全く現実が見えておらず実に愚かなのであって肝心なことはその兵器を使う兵士までどんどん戦死や重傷でいなくなっているのです。

兵器はお金で作れても兵士については各国が大量に「NATO軍」として送り込まない限り補充もできません。それを多くの軍事評論家やコメンテーター、欧州メディアNATOは言わずして「もっと殺傷力の高い兵器や長距離砲F-16戦闘機があれば」勝てるかのようなことを言っているのが愚かすぎます。和平交渉には一言も触れず勝てないと分かっている戦争に「勝つまで戦え」とは実に残酷なことで大砲の餌として使われるウクライナ国民のことなど全く考えていないというというのがよく分かります。