【日本で実際に起こった預金封鎖】預金封鎖と新円切替えで紙幣が紙くずに
今日本は物価がどんどんあがり急速なインフレに向かっています。電気、ガス、ガソリンを始めいろいろなものの値段が上がり続けています加えてウクライナ危機で社会情勢が悪化し物価の値段があがっていますよね。現代の日本で預金封鎖が起きる可能性はあるのでしょうか?
新円切替と預金封鎖(紙幣が紙くずに)
実際に日本で行われた預金封鎖(昭和21年2月)
1946年2月16(土) | あまりにも高騰するインフレ対策として新円切替が公表 (2月16日は土曜で事実上は即時の預金封鎖) |
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翌17日(日) | 預金封鎖 ・引き出せるのは月500円まで ・さらに預けられていた預金には金額に応じて税が課された (その税率は最高で90%) |
1946年3月3日(日) | 旧紙幣が市場で使える期限 (それ以降は市場流通が差止めになり無価値になる) 1946年2月16日に発表され翌日の2月17日に実施されました。 |
加えて旧紙幣が使えなくなりタンス預金していた人は2週間以内に新札に切り替えられなかった全ての紙幣が紙切れになりました。この時、新円に切り替えられなかった多くの旧円(旧紙幣)が紙くずになってしまいました。この預金封鎖は2年後に解除されましたが預金の価値が大きく目減りしました。
<1946年預金封鎖を行った目的>
・貨幣の流通量を制限
・インフレの抑制
・国の借金の返済の原資として、国民の財産を割り当てる
(戦争で重ねた借金を国民に負わせる措置)
・国民の財産を把握するねらい
貯蓄税が最高90%ということですが貯蓄額が100万円だとすると90万円が税金でとられ10万円しか残らないということになります。
信じられないことですがそれが戦後の混乱の中で行われ国民は何も言わなかったのでしょうか
過去に預金封鎖が起きた国
国名 | 内容 |
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アメリカ 1933年3月4日 | アメリカ合衆国においてルーズベルト大統領がバンクホリデー(銀行の休業日)を実施 |
ブラジル 1990年3月15日 | 一定額を超える銀行預金の封鎖措置がとられた(コロールプラン) |
アルゼンチン 2001年12月 | 国内の銀行業務の停止措置がとられた |
ウルグアイ 2002年7月30日 | 国内の銀行業務の停止措置がとられた |
キプロス 2013年3月16日 | 預金への課税処置のため預金封鎖とともに、インターネット上での資金移動も制限されたため、ビットコインに資金が流入した |
レバノン 2021年10月 | 凍結していた預金の払い戻しをしない |
実際に金融危機が起きた国
デフォルト(経済破綻・債務不履行)は、
過去にブラジルやアルゼンチン、キプロスなどで実際に行われています。債務不履行とはお金を返す約束をしていたのに約束通りの返済が出来ないことです。簡単に言うと借金で首が回らない状態のことです。国が借金をしすぎて返済できない状態に落ちいることです。過去の金融危機および預金封鎖
1946年 日本 | 戦争に国債を発行しすぎて借金が返済不可能になったため 預金封鎖+財産税課税+新札切り替えによって、国民に国の借金を肩代わりさせた。 |
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1990年 ブラジル | |
1998年 ロシア | ロシア財政危機 ロシアの財政が悪化したところへアジア通貨危機の余波も受けて発生した債務不履行(デフォルト)並びに、一連の経済危機を指す。 |
2001年 アルゼンチン | 2001年にアルゼンチンがデフォルトに陥った際には、同国の持続不可能なドルペッグ制(自国の貨幣相場を米ドルと連動させるペッグ制(固定相場制))を救済するために過剰な融資をした・アルゼンチンはこれまでデフォルトを7回経験している(1827、1890、1951、1956、1982、1989、2001の各年) |
2002年 ウルグアイ | |
2013年 キプロス | (キプロス・ショック) 2013年のユーロ圏によるキプロスへの金融支援において、支援の条件としてキプロスの全預金に最大9.9%の課税を導入することを2013年3月16日にキプロス政府とユーロ圏側が合意したことに始まる金融危機のことである。 |
レバノンがデフォルト(経済破綻・債務不履行しました。(2020年3月)
預金封鎖対策
もし突然預金封鎖が起きてしまい預金も引き出せない、預金の9割が税金で持っていかれる。状態になったらたいへんですね。そうなったら生きていけません。預金封鎖対策として・タンス預金を確保する・貴金属を持つ・海外の金融機関に資産を保有する・海外不動産を保有するなどがあげられています。≫【2022】預金封鎖とは?日本で起こった事例と今からやるべき5つの資産防衛対策 https://manekatsu.com/blog/14259この方法はどれも私には難しい方法です。タンス預金も、貴金属も自宅にお金や貴金属を置いておくのは不安です。盗難や災害にあう可能性もありますしね。海外に資産をうんぬんかんぬんは、ちょっと素人には難しそうです。ただ家に現金を少し多めに置いておくことは必要だと思います。突然預金封鎖が起こったら多くの人々が銀行の窓口やATMに押しかけ、大行列になることが予想されます。そうなった場合、身体の弱い人や障害がある人は何時間もかけて行列に並ぶことは難しいです。
まとめ
①昭和21年に日本で預金封鎖が起こった経緯
②過去に預金封鎖が起こった国
③預金封鎖対策
をまとめてみました。今日本で起こりつつあるインフレ(物価高騰)ですがこれ以上急激なインフレが進むとインフレ抑制に預金封鎖が行われるのでしょうか?コロナ対策で莫大な金額の経済支出、政府が対策を講じるのは当然のことなのですがそのお金はどこから出るのでしょうか?これから起こるかもしれない大地震や水害などの大規模災害などが起きるたびに相当のお金を支出することになります。全てが悪い方に傾いて国家が破産してしまうと医療も受けられない、年金ももらえない、治安も悪いなど何の保証もない、危険な国になってしまうのではないでしょうか?また日本政府が国民資産を没収するなんてことはありえない?と言い切れるでしょうか?