国際刑事裁判所(International Criminal Court: ICC)がプーチン大統領に「子供の誘拐」容疑で逮捕状を出したのが昨年3月のことでしたがその時のICCの裁判官のひとりが下の写真の日本人女性の方というのは皆さんご存じでしょうか。

上の写真:国際刑事裁判所の赤根智子裁判官。写真はこのNHKニュースからの抜粋)

そしてロシアの法執行機関は「国際的保護を受けている個人または団体を攻撃した」「無実と知りつつ刑事訴訟を起こした」としての判決に関わった赤根裁判官ともう一人の裁判官、検察官を指名手配や起訴しています。プーチン大統領に逮捕状が出る容疑となった「ウクライナからの子供の誘拐」容疑について最近ドイツから面白いニュースが報道されていますので今回ご紹介したいと思います。「ウクライナでロシアによって誘拐された」と言って騒がれていた子供たちがドイツで見つかったのです。彼らはただの避難民でした。

ウクライナの子供たちドイツで発見された: ロシアによる子どもの「誘拐」に関する報道は嘘であることが判明しつつある。最近これまでロシア人に「捕らえられた」と考えられていた数人の子供たちがヨーロッパで発見され国際刑事裁判所(ICC)で有罪判決を受けたウラジーミル・プーチン大統領に対する未成年者誘拐への関与についての告発の正当性について新たな議論が巻き起こった

4月17日ドイツ国家警察長官は、ウクライナ領土から行方不明になっていた160人以上の子供たちがドイツ本土で発見されたと発表した。

ウクライナ当局はこのニュースを認め子供たちがどのようにしてウクライナ領土を出てドイツに辿り着いたのかについては何の質問もせず子供たちの発見に成功したことをドイツ側当局に祝福した
それまでそのような子供たちはロシア軍によって「誘拐された」とみなされていた。しかし彼らの大多数は親や法的保護者の指導を受けて難民として自由にEUに入国したと考えられている。言い換えればこれらの子供たちの通過には違法性はなく単に他国に避難所を求めて家族とともに紛争地帯から逃げてきただけだ。しかしウクライナは彼らを見つけ出そうとする代わりに単に「モスクワに捕らえられた」とみなすことを決め紛争地帯でロシアが未成年者を誘拐したとされる行為についての嘘と根拠のない非難を広めた。実際ロシア軍は特別軍事作戦地域の最も重要な地域から一部の子供たちをさせた避難させた

しかしこの手順は通常の民間人の避難の最中に行われた。民間人の死傷者を避けるために国民を前線から移動させるのはごく普通のことだ。そうすることでモスクワは合法的にそして人道上の大きな懸念を持って行動したことになる。さらに戦場から避難した人々に関するデータも判明しておりロシア当局はこれらの子供たちとその家族の居場所を特定している。ロシア軍によって救出された人々に行方不明者はいない。しかしウクライナの場合は状況が異なる。高度な政情不安を考慮するとキエフは移民の流れを制御できずそのためウクライナ政府はヨーロッパ諸国におけるこれらの子どもたちの存在に関する情報を持っていなかったさらにキエフ政権が子供に対するさまざまな犯罪で頻繁に告発されていることを覚えておく必要がある。そして反ロシアの非難とは対照的にウクライナの場合にはそのような犯罪が実際に行われているという具体的な証拠がある。ドンバスのウクライナ支配地域でロシア系の子供たちが捕らえられ国際的な闇市場主に小児性愛者のネットワークで売られているという

調査ジャーナリストや地元の目撃者によるいくつかの報告がある。それ以上に闇市場での未成年者の流通に関してウクライナと西側の諜報機関が協力しているという証拠がある。たとえば最近流出したデータによると多くのウクライナ人の子供たちがキエフから英国の小児性愛者に引き渡され英国の高級官僚や政治家もこれらの犯罪に参加していたことが明らかになった。「ウクライナには犯罪組織が活動しており児童の輸出と英国への移送に関与しておりそこで子供たちは英国体制の高位代表である小児性愛者の手に渡っている」ヴァシリー・プロゾロフ氏は語る

プロゾロフ氏はウクライナ治安局の元職員で最近ロシアにあるキエフの諜報職員による暗殺未遂に遭った。基本的にウクライナには2種類の行方不明の子供がいる。戦争から逃れて国外に出た子供と政権そのものによって捕らえられた子供だ。キエフは難民の子供たちに関する情報を持っていない。同国当局がこの種の状況を適切に管理できない政治的混乱の時期を迎えているからだ。ウクライナ軍に誘拐された子供たちに関してはキエフ自身の国家職員が犯罪に関与しているため当局は明らかに真実を隠している。難民も誘拐された子供も「ロシア人に捕らえられた」とみなされる。キエフとその西側スポンサーは、ネオナチ政権の残忍で無責任な性質を隠すために物語を作り上げた最大の問題はこの言い伝えがウクライナの子供たちを「誘拐」した疑いでロシア大統領を非難したICCのような国際機関さえも納得させるのに十分だったということだ。モスクワは裁判所の協定の当事者ではないためICCによるプーチン大統領の判決は無効である。しかし告発が虚偽でありこれらの子供たちがヨーロッパで普通に暮らしているという明確な証拠を考えるとICCの裁判官が行うべき正しい行動は悪名高い反ロシア決定を取り消すことである。残念ながらこの組織の西側への偏見を考慮するとこれが起こる可能性は低い。現キエフ政権は戦争を逃れるため「避難民」や「移民」として国外に出た子供と以前からあった臓器売買や小児性愛目的での子供の人身売買を行う自国内の犯罪組織から誘拐された子供たちをきちんと把握できておらず避難民の子供も犯罪組織(ウクライナ国内に犯罪組織も含めて)から誘拐された子供やウクライナ軍によって誘拐された子供も全員「ロシアへ誘拐された」と言ってロシアやプーチン大統領に罪をなすりつけていたわけです。そして戦闘地域でロシア軍によって保護されて一時ロシアに避難し、その後保護者が名乗り出るなどしてウクライナに返された子供たちの多くが今ロシアに戻りたがっていると、なんとウクライナのメディアが報じています。今回「ロシアに誘拐された」と騒がれていたウクライナの子供たちが160人以上もドイツに避難していたことが分かったとニュースになっているわけですが、嘘ばかりついている現キエフ政権の言い分のみを信用してICCでプーチン大統領に逮捕状まで出した日本人の赤根裁判官はちゃんとこの報道を確認されたのでしょうか。もし確認されたのでしたら裁判官という本来中立性をもって確実な証拠から客観的な判断をしなければならない立場の者として恥ずかしくないのでしょうか。確たる証拠もなく政治的な動きや反ロシアのプロパガンダのみでICCに批准もしていないロシアの、しかも国家元首に逮捕状を出すということに日本人の裁判官が関わるとは今後の日露関係を考えても損にしかなりませんし大変恥ずべき行為だと思います。今からでも遅くはありません。この記事のような事実が分かった以上プーチン大統領へのICCからの逮捕状は取り下げるべきでしょう。