ルーホッラー・ホメイニーはイギリス探検家の息子

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かつてのイラン系陰謀説の中にはイギリスが後ろで糸を操っておりターゲットにしたものが数多く存在した。例えば1979年のイラン革命がイギリスの仕業だというのも、そういった類である。イラン・イスラム共和国初代最高指導者であるルーホッラー・ホメイニーがイギリス探検家の息子というこの陰謀説はそういった類の物から更にぶっ飛んだ説である。
この説によるとルーホッラー・ホメイニーはイギリス探検家の息子というメリットを生かしてイギリスからの軍事的サポートの恩恵を受けていたというのだ。ここで語られるイギリス探検家とは19世紀の「ウィリアム・リチャード・リチャードソン」という人物であると言われている。ウィリアムはイランに上陸した際アングロイラン系の石油会社と密接な関係を持ったとされそこで二人の女性の間に子供を授かったわけだがその片方が後のルーホッラー・ホメイニーというわけだ。この説に登場するホメイニーはその後シーア派のアーヤトッラーの宗教的意向により死刑宣告を逃れ亡命し自身もアーヤトッラーの称号を得た。そしてその後戻ってきたホメイニーは自身の過去を知るものを消す為に自身の指導者としての力を使ったのだという。

ベトナムにはまだ米国の捕虜が解放されないまま生きている

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数十年前に終結した血みどろの戦いと化したベトナム戦争だが未だに生き続ける陰謀説の一つである。1983年に上映された映画「地獄の七人」に感化されたように熱を帯びたこの説によるとベトナム・米国両政府はこの事実を知りつつも何もしないまま隠ぺいしようとしているのだという。この説を信じる行方不明者の遺族たちは米国のずさんなデータ管理、確信性のある目撃情報、そして捕虜達が残したメッセージがいくつも存在している事を指摘する。政府側は度重なる捜査を通して捕虜達は全員亡くなっている可能性が濃厚だと声明を出しているがこの説を信じる者は物的証拠なしに結論を導き出すべきではないと主張している。

毛沢東はイェール大学の手先である

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この説にはちょっとした事実がある。毛沢東は1919年実際に米国コネチカット州にあるイェール大学の中国系学術誌の編集者として働いていた事があるのだ。ただこの陰謀説では毛沢東はイェール大学の秘密結社「スカル・アンド・ボーンズ」の一員だというのだ。この説によるとイェール大学のエリート達は中国のアヘン市場を独占する事を目的としていたようだ。これを実現するべくCIAの前進である戦略事務局(OSS)は毛沢東と共産主義者を中国に送り込み、彼らの思惑を邪魔しようとする蒋介石等のナショナリストを払いのけようとしたのだ。しかし彼等が予期していなかったのは1949年の国共内戦を境に毛沢東が彼等を裏切った事だ。その結果CIAはその後中国の三合会等と手を組まなくてはならなくなってしまったのだ。

マララ・ユサフザイはCIAのエージェント

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パキスタンの学生でありパキスタン国内の女権獲得と平和を訴え続けるマララ・ユサフザイという人物がいる。彼女は2012年の10月学校へ向かうスクールバスで反対派に頭部と首に計2発の弾丸を受ける重症を負った。その後回復を見せた彼女は人権運動の主唱者になったが同時に数多くのパキスタン国内の人々から命を狙われる存在となった。その中にはマララ・ユサフザイがCIAのエージェントでありパキスタンを崩壊へと導く西側の人間だと主張する陰謀説を信じている者もいる。この説はマララ・ユサフザイの故郷でもあるスワット・バレーで特に浸透を見せており支持者は「一連の出来事はマララ・ユサフザイが家名をあげようとしているだけに過ぎない」と信じているのだ。確かにパキスタンではCIAが絡んだ陰謀説をよく見かけるがこの説はぶっ飛びすぎていてあまり信じる者はいない。

イスラエルの核爆弾が東日本大震災を引き起こした

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この世には竜巻、津波や他の自然災害を起こすスーパー・ウェポンが存在すると信じている人は少なくない。この陰謀説はイスラエルの核爆弾が東日本大震災を引き起こし結果的に福島のメルトダウンを引き起こしたとするものだ。 一説によると日本は福島の濃縮ウランをイラン側に援助する事でイランの核兵器開発をサポートしていたのだという。これを阻止する為イスラエルは福島付近の排他的経済水域で核爆弾を使用し東日本大震災を起こしたと言われている。また別の説によるとイスラエルは拡大する中国側勢力の影響力を危惧したブッシュ元大統領やチェイニー元副大統領からの命令を受け日本の核兵器開発を援助していたそうだ。しかしパレスチナ側に好意的に接していた日本に嫌気がさしたイスラエルはその報復として津波を引き起こし時を同じくして原子炉の制御システムにスタックスネットというコンピューターウイルスを仕込んだと言われている。

ボストンマラソン爆弾テロ事件は北朝鮮によるもの

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この説によると北朝鮮は金日成の生誕101周年を記念すると共に長年の祈願であった米国本土への攻撃を達成する為にボストンマラソン爆弾テロ事件を起こしたのだという。これを聞いた北朝鮮は度重なる声明でボストンマラソン爆弾テロ事件への関与やアルカイダとの関係を否定すると共に陰謀説を激しく非難した。北朝鮮は「こそこそ秘密裏に米国へ攻撃を行う事は無い何故なら我々は米国を直接攻撃するだけの軍事力を持っているからだ」と語っている。

米国とタリバンは友好関係を結んでいる

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「米国と北朝鮮が実はグルだった。」という陰謀説があるように「米国とタリバンが実はグルだった」というものもある。この説は米国が己の目的を達成する為にタリバンに軍事的・経済的支援を行っていると信じているアフガニスタンの人々により支持されている。 この説を裏付ける証明として「米国の軍事力とNATO軍はタリバンを簡単に制圧出来る力を持っていながら実行に移さない」という点が指摘されている。またアフガニスタン・イスラム共和国大統領ハーミド・カルザイもこの陰謀説を信じているという。

ダグラス・マッカーサーはフィリピンを解放する際に賄賂を受け取っていた

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果たしてアメリカの英雄と言われているダグラス・マッカーサー元帥が本当に日本からフィリピンを解放する為にフィリピンの大統領から賄賂を受け取っていたのだろうか?歴史家達は口をそろえて「金銭を渡したのは事実である」と語る。当時の米自治領フィリピン大統領マニュエル・ケソンは1942年に米国のフィリピンに対する貢献に対してダグラス・マッカーサー本人に5000万円とマッカーサー直属の部下三人に1400万円相当の報奨金を渡したという事実はある。しかし実際にこのお金がただの報奨金だったのか解放の為に受け取っていたお金だったのかは謎のままである。この件に関与していた全ての人間が死去してしまった以上この真相が明らかになることはないだろう。

米国と台湾は共謀してSARSコロナウイルスを開発した

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ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の作成でも疑惑の目を向けられた米国だが今回は2002年から2004年にかけて起こったSARSコロナウイルス大流行にも関与していたと疑われている。SARSコロナウイルスは特に中国で大流行し最終的に中国のみで300人の命を奪った。米国と台湾が共謀してSARSコロナウイルスを作成したという疑惑は二人のロシア人科学者が「SARSコロナウイルスは多用なウイルス種を合成して作成されたものであり自然に作られた産物ではない」と発表した事が発端だ。陰謀論者たちはこの説を裏付ける為に「台湾での流行と死者数が中国よりも低いつまり台湾は治療法を知っているのだ」という説まで持ち出してきた。勿論中国も台湾により疑惑の目を向けられ「ウイルスを作成したのは中国で多くの隠蔽工作を行っていた」と主張している。

古代インドは核災害の悲劇にあっていた

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古代文明は核爆弾を持つだけの文明を持っていたのだろうか?陰謀者の中には「絶対あった」と主張する声もある。彼らは宇宙人が古代文明に技術を伝授したのだと信じているのだ。特にヒンドゥー教の聖典とされるマハーバーラタに登場するインドラの雷が核兵器を想起させるという。この陰謀説の支持者は世界中に点在する残留放射能が存在する地域を指摘している特にインドのラージャスターン州は彼らが最重要だと思っている地域だ。もしこの理論が真実であるとすればラージャスターン州の町は8千年前から1万2千年前に核攻撃を受け約50万人の人間の命を奪ったという。この時の残留放射能が今でも残っているとされており「この地域でガンの発生率や奇形児出産率が高いとされる理由だ」と支持者は指摘する。しかしこういった古代核災害説はアジア諸国だけに留まらない。例えば北アメリカの五大湖が実は核爆発の跡地だと指摘する説もあるのだ。