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 アリス・リデル(1852年 - 1934年 享年82歳)は少女時代ルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』(1865年)および『鏡の国のアリス』(1871年)のモデルとなったとされているイギリス人女性である。

1855年父ヘンリーがオックスフォード大学の学寮長に任命されたことによりアリスは3歳でこの学寮に移り住んだ。アリスはここでオックスフォードの様々な学者や芸術家と交流する機会を持ち、間もなく4歳となろうとする頃、この学寮に籍を置くルイス・キャロルこと数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンと知り合った。

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『不思議の国のアリス』の物語は1862年キャロルが当時10歳のアリスと共にピクニックに行った際アリスの為に即興で作って聞かせた話が元になっているこの物語が気に入ったアリスが書き留めておいてくれるようキャロルにせがんだため、キャロルは内容を膨らませながら『地下の国のアリス』というタイトルの手書きの本を作って1864年にアリスにプレゼントした。知人の勧めでこの物語をさらに加筆修正し、1865年に出版されたものが『不思議の国のアリス』である。

13_e51872年アリスが20歳の時、クライストチャーチに入学したレオポルド・ジョージ・アルバート王子と恋愛関係となった。リデル家は身分違いのこの恋愛を隠し続けこの交際は王子の卒業後まもなく終わった王子への思いを諦めたアリスはその4年後の1880年28歳のときに地主の息子レジナルド・ジャーヴィス・ハーグリーヴスと結婚した。
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