医師免許があれば麻酔科の場合はその標榜のために厚労大臣の許可が必要ですがそれ以外の科は何科でも標榜することが可能。明日から内科医を標榜したっていいし明後日から外科医を標榜したっていいわけです。医師免許はオールマイティーです。「内科・心療内科」とかそんな標榜しているクリニックもありますね。さて精神科って何の病気を扱うの?心の病気?いやいや基本的には「脳」の病気を扱います。ですが…。
脳神経外科:
脳の器質的疾患を扱います。器質的って、形の、形態の、という意味。
脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、水頭症、脳動脈瘤、脳腫瘍、等、画像で見て形態的な異常が解るやつ。
脳神経内科:
以前は神経内科と呼ばれていました。英語では Neurology神経科ですかね。日本語でも神経科の方が良かったのにと思います。パーキンソン病とかの神経変性疾患など。
精神科:
統合失調症、双極性障害などがメインですが、これらは脳の機能の疾患です。精神科は心の病を扱
うつ病は心の風邪?これ製薬会社のマーケティングのキャッチコピーで使われ誰でもうつ病にかかり得ることを風邪に例えたようです。精神科受診のハードルが下がったのかその製薬会社の売り上げがウッハウッハと伸びたらしい。しかしうつ病は風邪どころかもっと重大だと思うけど。なお認知症は脳が萎縮する器質的異常とも言えますが、精神科でも扱います。
心療内科:
ストレスなど心理的要因で身体に不調が出るものしかし精神科よりも言葉の響きが柔らかくてハードルが低そうなのか、患者さんとしては心療内科の方が何となく行きやすいのかも。もともと消化器内科などの先生が開業して内科を標榜するついでに心療内科も標榜して集客してない?心療内科は、基本的に身体の不調を診る内科です。