心の病気の原因としては環境や社会的、心理的、個人的な素因などが相互に絡んでいますが、職場の人間関係は心の病気の環境的要因の重要なものです。
職場の人間関係は心の病気の大きな原因の一つ
心の病気の原因は一口にこれというものではなく実際には周囲の環境や社会的、心理的、個人的な素因などが相互に絡んでいます。今回は心の病気の環境的要因として重要な、“職場の人間関係”をテーマに解説していきます。
職場の人間関係は心の万病のもと
職場の人間関係が原因で起こる心の病気としてはうつ病が代表的です。現代の風潮である成果主義終身雇用の崩壊、リストラなどのせいか職場の人間関係は一昔前と比べると大変です。実際にうつ病は増加傾向にありうつ病の他にも様々な症状を引き起こしています。
- パニック障害
- 体の症状(肩凝り、頭痛、喘息、胃潰瘍など)
- 統合失調症
- PTSD
- 社会恐怖(対人・視線・赤面恐怖、出社拒否、ひきこもりetc)
このように、あらゆる心の病気が起こる可能性があります。働きに来て病気になるなんて、職場はまさに戦場と言ったところですが、職場の人間関係で問題が起きる責任は誰にある場合が多いのでしょうか?
上司が○○なのです!
職場の人間関係の悩みの種といえば上司との関係が多いのではないでしょうか。相性の合わない上司と仕事をするのは多大なストレスとなりますが相性だけではなく、上司が性格的に問題のある場合はもっと大変です。例えば、上司が気分屋で気まぐれで部下に大量に仕事を与えるタイプとします。すると部下はいつ仕事を与えられるのか予測できなくなりいつも緊張状態に置かれてしまいます。緊張状態が長時間続き耐えられる限度を超えてしまうと、パニック発作(突然の動悸、胸痛、過呼吸など)が起きても不思議ではありません。
こういったときには、一緒に愚痴をこぼせる同僚がいると心強いですが「状況は変わりそうもない、自分は適応できそうもない」という場合には職場の異動、転職などの環境調整が望ましいでしょう。