初めて寿司屋に行った日 | 錦鯉春助の冒険

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日常の恐ろしき風景

 最近、くら寿司を初めとして全ての回転寿司屋の寿司はワサビ抜きと知り唖然とした。これは客の半分が子供だからだろう。


 だが妻が何かの折りに買ってきたパックの上寿司にもワサビは無かった。勿論、小さな袋にワサビは付いてるが。


 僕が初めて寿司屋へ行ったのは何時だろう?少なくとも小・中学には記憶がない。勿論回転寿司屋はなかった。当時子供は寿司屋に行けなかった。其処は大人だけの場所なのだ


 僕らが子供の頃、大人と同席出来た食べ物屋は大衆食堂のカレーライスだろう。これは業務用だから大阪で食べても広島でも島根でも同じ味だ。


 もうひとつは近くの純喫茶で食べさせて貰うスパゲティーナポリタンだ。この時代にパスタと云う言葉はない。


 鮨は江戸時代に江戸で生まれたのだろう。江戸時代は流通機構が発達してない。だからどんな鮨でも下処理したはずだ。


 たがそれも限界がありワサビを使う事を発明した。地球上で最も殺菌力のあるのが太陽光であり次がワサビだ。


 子供達が小さい頃は妻と四人で回転寿司へ行った。日曜日はファミレスで子供達に好きなモノを食べさせた。


 だが友人達と飲む時は半分の客が子供である回転寿司やファミレスには絶対に行かない。


 まだ20代はミナミに行くと個人経営の店はいくらでもあり僕等の収入

でも飲めた。そこで鮨を握る大将からマナーや知識を教わったものだ。


 最近は大人と子供の境目がない時代だ。その最たるのが競馬場だ。テレビスポットに釣られ親子で来るのだろうが競馬の本質を考えろ!競馬は博打だ!博打場に子供を連れてくるな!


 成田や羽田や関空に集まる客にインタビューする場面がテレビに映しだされる。


 親は自慢そうに家族でハワイへ行くと。僕は子供を海外に連れて行くのは反対だ。


 初めての海外は働いた金で行け。自腹を切らないと心には何も残らない。スマホで撮ってきた写真など思い出ではなく、思い出の残滓に過ぎない。


 鬱陶しく軟弱で貧相な世の中だ。