2008年に書いたblogより。
大学時代に書いた論文の一部です。


私は都市社会学を先攻していました。


全文じゃないよ。ほんの一部。
推敲すべき箇所だらけの文章だけど、
これで優もらった気がする。





『コンフリクトセオリーと機能主義的視点からみた売春』





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 売春とは、金銭や快楽を得ることを条件として、異性または同性と性行為を行い、条件にしたがって対価を得る行為である。
その大多数は女性によるもので、売春を管理する男性たちに多大な利益をもたらす職業といわれている。
その反対に、相手に代償を与えて性行為を行うことを買春という。

 
 売春婦は、産婆や軍人などと同様に世界最古の職業といわれ、古くから世界中で見られていた。
古代ギリシャでは、彼女たちの肖像画が飾られており、アジアでは寺院において宗教的な装いのもとで始まった。
日本でも売春は古くから存在しており、「客を遊ばせる女」という意味から遊女ともよばれる。

 
 平安時代には、大江による『遊女記』という書物も記された。
鎌倉・室町幕府も遊女を取り締まったが、16世紀、豊臣秀吉によって遊女屋は京都・柳町遊郭に集められ、のちに島原遊郭に移転する。
 江戸時代には、江戸の吉原、新吉原、京の島原、大阪の新町が三大遊郭といわれ、その管理は徹底されたものではなかった。
 明治時代にもほぼ同じ形態で継承されたが、女性たちは前借金に縛られ、悲惨な境遇におかれた。
廃娼運動も行われたが、従軍慰安婦が求められる時勢になると、その動きは弱まった。


 第二次世界大戦後の1946年、GHQの指令によって遊郭は廃止された。
それでも売春は根絶せず、1956年の売春防止法の施行後も、援助交際やソープランドなどと形を変えて同地に存在するものもあり、その年齢の幅も拡がっている。

 
 また、売春を目的に来日する外国人女性の存在や、海外で女性が男性に対して売春を行うなど、売春の国際化もすすんでいる。
 

 一般的に、女性は強制力や経済的圧力のために売春婦となる。
多くの社会において売春は非難されるべき堕落した行為とみなされるため、彼女たちの社会的地位は低く、将来も限られたものであった。

 
 日本の売春防止法において、「何人も、売春をし、又はその相手方となってはならない」と同法3条に規定されている。
しかし、売春行為そのものは刑事処分の対象ではない。

 同法が刑事処分の対象としているのは、売春の勧誘や周旋、売春をさせる契約など、いずれも売春を援助する行為である。
 というのも、交際している相手、または交際を望む相手に対するプレゼントや食事の提供は、日常よく見られる行為であり、個人の性的私生活の自由を極的に制限、侵すおそれがあるためである。
なお、性交類似行為は同法にいう売春には該当しないとされている。



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このあとが大事だよねびっくり