別に未練があるとかじゃなくて
今はちゃんと幸福なんだけど
昔好きだった人を思い出すことってない??



夢に2人出てくる。

1人は山形に住む元彼。

今はお中元に佐藤錦くれる仲。
出張で横浜にきたらふたりで飲む。
かれこれ20年のつきあい。


まぁコレはどうでもいいんだけど、


もう1人は高校の時好きだった人。

あたしは17歳で、
髪の毛真っ黒の厳しい女子高に通ってた。


女子高ってさ、
ちょっと若いだけで先生が超人気になっちゃうんだよね。

で、当時の生物の先生がそれ。

マジで告る子もいたし、
とにかくファンの子が先生を囲んでもうきゃあきゃあ。
黄色い声ってコレかぁってそのとき知った。
つーかおまえら勉強しろ←自分に言い聞かせろ(笑)



今までほとんど誰にもいわなかったけど、
実はあたしも好きだったんだよね。
どんだけベタなんだ(笑)


放課後みんなが帰った後、いかにも
『教科書のP36のこのへんがわからなくてぇ』
みたいな顔して職員室に行った。


先生からしたら17の子の真意なんてすぐわかったんだろうね。


『生物室いこっか。』


そういって、鍵を持って2人でよく生物室でしゃべった。
彼氏のこと、クラスのこと、進路のこと、大学のこと。

何回もそうやっていろんなことをしゃべった、
先生はほとんど返してくれなかったけど、メアドと番号も交換した。

タメ口聞いても怒らないし、
何を話しても受け入れてくれたことがうれしかった。


だた、ここでみんなが期待するような事が
何一つ起きなかったことが非常にもーしわけないっ!(笑)



当時のあたしは死ぬほど好きな彼氏がいて、
間違えば手に届きそうな恋愛対象としてスリルみたいなものを楽しんでた。
けどまぁ本気っちゃー本気だった。



で、この先生のことを未だに浄化できないのか
とにかく夢にでてくる!

あたしは高校生で、今日も先生に会いたい。
誰かの声がする。

「職員室に行け!」「職員室にいけ!」

あたしは校舎の中を走る。廊下を曲がる。走る。
でもなぜかたどり着けない。

『職員室に行けば… 職員室に行けば…』


そこで夢は終わる。
目が覚めてすぐ、自分の今の状況がわからない。


あたしは高校生…?じゃない。
大学は……卒業したんだった。
で……あぁ、今無職なんだった。みたいな。


馬鹿みたいだけど、
マジでわからなくなる(笑)


で、今朝先生に電話した。

『あの、阿部先生ですか…?』
『はい。』


社会に出てからのこと、前の会社のこと、彼氏のこと、夜働いたこと、
実家が引っ越したこと、今無職なこと、今の高校のこと。
まぁいろいろしゃべった。


途中で切れてかけなおしたとき、

『センセー切んないでよ。』
『切ってません!そっちの電波が悪いんです!』
とかいってた。


『おまえ、相変わらず馬鹿だな(笑)』
って笑ってた。


『いいからおまえは早く仕事をさがせっ!』
って5回くらいいわれた。

『さっき聞いたよそれっ!何回ゆーんだよ!』
ってその都度言い返した。



あぁ。あたしはこういう、上からものを教えてくれるような、
どっちかって言えばエスみたいな、強引な年上の人が好きだったなぁと思い出した。

死ぬほど好きだった彼氏に捨てられてから、
「年上の大卒でバカじゃない人」だけをさがしてきた。

なかなかそんな人はいなかった。
だからホストでその条件にかなう人を指名した。


先生が結婚したことも聞いた。

『ほんとに?!おめでとぉ~!!よかったねぇ!!』

なぜか本気で喜べた。
少しくらい嫉妬してもおかしくないのに、まったくそんな気持ちはなかった。
本当にうれしかった。




「年上の大卒でバカじゃない人」だけが自分の理想だと思い込んでいた時期に、
幸福だと思えることは一度もなかった。

今の彼と付き合うときも、
「専門卒の年下の男なんてあたしの辞書にない」と本気で思った。
きっと向こうは本気じゃないだろうから、あたしも遊びのつもりだった(笑)

遊んであげるつもりで早3年。

エスみたいで強引な年上の人に、あたしはついていけないとわかった。
学歴と頭の中身は必ずしも比例しないことも知った。
恥ずかしかった。




『メアド変わってねーから。ドコモになっただけだから、そっちに送って。』
『あ、そぅなの?じゃ、また電話するねーあはは♪
 どぅもお忙しいところすみませんでしたぁ♪』

『ホントだよ!じゃーな。アル中気をつけろよ!』
『先生もね!奥様にもどうぞよろしくお伝えくださぁい♪』



結局30分くらいしゃべった。
これで浄化されるといーなぁ。

夢にでてきませんように*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆