無事帰還しましたAyAと申しますヘ(゚∀゚*)ノ

えぇ、今年一番仕事しました。
社会人になってこんなにまじめに仕事したのはじめてです(笑)

いろんなことありました。


忘れたいけど忘れたくない。
だからありのままを書きます。
長くなるのでわけます。


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はじめての接待。
取引先の偉いおっさん主催の「若い子をくっつける」飲み。
うちらの狙いはそのおっさんの会社から仕事をもらうこと。


1個下1週間後輩のKくんと歌舞伎町へ。
Kくんは一緒に白馬にも行った仲。
3,4年振りの汚くて大好きな街にテンションマックス。


「わぁ~超久し振り~!あんな四角い建物なかったよ!」
「あぁ、あれ最近だよ。」

「てかね、あたし歌舞伎町で遊んでたのよ。」
「えっ!マジで?」

「うん。ホストもいったことあるし、飲み屋で働いてたこともあった。
だからおっさんの相手は慣れてるんだぁ。」
「そうなの?!すげぇ…ホームグラウンドじゃん。」

Kくんはたまに面白いことを急に口走る。


おっさんは190センチの調子のいいよくしゃべる人だった。

後で知ったけど、
全国に支店もってる大企業の人だからお金はもってるみたい。

いかにも飲み歩いてそうな、女慣れした感じ。

あたしは速攻でおっさんの隣の席をゲットした。


「●●さん脚くずしなよ。気使わなくていいんだから!」
「やだー!名字で呼ばないでくださいよぉ。あやって呼んでくださいね!」

「えっ!あや?!彼氏に怒られちゃうなぁ。あっはっは」
「だって会社でもあやちゃんって呼ばれてるもん。ねーKくん?」
「はい!あっ、こないだはうちの▽▽がコンペでお世話になりました!」



おねえちゃんのいる飲み屋慣れしたおっさんは、
ちょっと生意気な若い女が好き。

手の焼ける、
ちょっと生意気すぎるくらいのほうが可愛がられることをあたしは知っていた。


おっさんとの会話は「女」「酒」「ゴルフ」「野球」。

これさえしゃべっとけば初対面でも絶対いける。
これは鉄板だと思う。


あたしの+αは「山口百恵」「松田聖子」「中森明菜」。

出身やデビュー当時の話は知っているし、
有名な曲はひととおりうたえる。



「ねぇ、Sさん(おっさん)何かスポーツやってたんですか?」
「野球!ピッチャーだったんだよ。45まで投げてたんだ。」

そういって右腕に力を入れてみせる。


「すごぉーい!カッチカチだぁ!引っ越し屋さんみたい!」
「あっはっはっは。引っ越し屋さんか。」

「そっか最近まで投げてたんだぁー。」
「最近じゃねえよもう20年近く前だよ!あははは」

「あっやだー!話してたら歳忘れちゃったぁ!きゃははは」
「あやは面白いなぁー!」


さりげなくちょいちょいよいしょを忘れない。


「ねぇ、じゃどこのファン?」
「俺はね、ソフトバンク!」

「嘘!あたしも!応援歌も歌えるよ。玄界灘の~ってやつ!」
「おぉ、すごいな。俺はジャイアンツは嫌いなんだ。」

「ほんとに?!あたしもジャイアンツ勝つと面白くないの!
うちの▽▽がジャイアンツファンで、全然話あわないんですよぉ~。」
「あっはっは。そうか。▽▽はダメだ。やっぱりあやだな。」


真似して注文したウーロンハイをおっさんと同じタイミングで飲む。

相手と同じ行動をとることで、
心を開いてくれやすくなるためだった。


ジャイアンツが嫌いなのは本当だけど、
ソフトバンクファンなのは前季までのことだ。
今は阪神ファン。ていうか城島が好きなだけ。


「ねぇ、ゴルフやるんでしょ?」
「だってこないだ幹事やったんだよ!やるなんてもんじゃねぇよ。」

「あたしも最近はじめたんですよ~早くコースまわりたいなぁ。女子ゴルフ誰好き?」
「俺はね、桃ちゃん!」

「上田桃子!彼女がんばってますよねぇ。あたしもあの子が一番好きだなぁ。」
「俺サインもらったことあるんだ。画像みせてやるよ。」


もちろんあたしは上田桃子より横峯さくらのほうが好きだ。

おっさんのフォルダには、
女の子の全裸やらいろんな女の子の画像が沢山あった。


(この人は相当遊んでいる。それもハンパじゃない。素人も玄人もいってる。 )


「浮気したことあるんですか?」
「あるよ!いけないわけ?」

「べつに?男なら当然だと思ってますから。奥さんにバレないの?」
「うん、バレた!あっはははは。」
「えっバレてんの?!きゃははは うまくやんなきゃ~」

「だから今はね、ちゃんとばれないようにしてるよ。」
「彼女何人いるのー?」

「ごはんだけとかエッチしない子もいれると、うーん…数えきれねぇなぁ。」
「はっ?!マジで?」

「俺はね、単刀直入なの。やりたきゃやらせろよって言うし。」
「あぁ、それが一番いいと思う!はっきり言われたほうが気分いい!」
「だろ?さすがだな。あやがこんなにいい女だと思わなかったよ。」



さっきからあたしは異変を感じている。

おっさんとの距離が確実に最初より近くなっている。
手を握られる。太ももを触られる。


(…始まった。)


そこからは下ネタのオンパレードだった。

27のとき彼女と連続388日セックスした記録を作ったとか、
ソープで1時間半で4回やったとか、
セクキャバ№1の女の子に惚れられてホテルで熱い夜を過ごしたとか。


定年を過ぎているとはいえ、
先日もソープで2回やったというからすごい性豪なんだろう。


もちろんどこまでが本当かはわからないし、何よりどうでもいい。

おっさんは自慢をしたがる。
若い女の子に「すごい」と言われたい。それも知っていた。



「えー!それギネスでしょ?」
「うわそれ女の子超疲れる~時給倍払ってあげないとダメですよ!」

などと合いの手を入れていた。


たちの悪いことに、おっさんは酒も強かった。

顔には出ているものの全然酔っていない。

あたしの言葉をちゃんと聞いている。
ただ笑って「すごい」というだけじゃダメなのだ。



最初の挨拶をしてから、
Kくんもほかの人もまったくおっさんに話しかけようとしない。

完全にあたしとおっさんだけの会話になっていた。


奥のテーブルからあたしに挨拶に来てくれた人が何人かいても、
ていうか下っ端のあたしからいかなきゃいけないんだけど(笑)

名刺交換して軽く話したら、

「おぅ、もういいだろ。席戻れ。」

とおっさんは彼らにいった。


(この人は筋金入りの女好きなんだ。
この集まりは沢尻会みたいなS会なんだ。
するとおっさんはS様か…)


すると、おっさんの手があたしのお尻に伸びてきた。