歌舞伎町では、楽しい出会いが沢山ありました音譜



ママやレナさんをはじめ、
慶應の法学部に通う従業員のマイちゃん。


毎日くるコンドウさん。
同じ街で飲み屋をしているおにいさん。田中さん。


その場限りの出会いも多かった。




なかでも忘れられないのが、
芸能人でいうはるな愛さんとか椿姫さんみたいな人との出会い。




ある日。
あたしは仕事後にひとりで店の近くで飲んでいた。


そこはレナさんに連れて行ってもらったお店で、
アフターでもたまに利用していた。



あたしの隣には、
いかにもな感じのギャルちゃん2人と男の人がいた。
男性を挟んで3人並んで、泥酔しているのか大きな声で話している。


話を聞いててなんとなくわかった。


(オカマバーのキャストとお客さんだぁ!)




「おぅ!おつかれ。今日はどうやった?混んどったん?」



あたしがお店のおにいさんと話していたら、
隣に居た愛ちゃんが声を掛けてくれた。



「ごきょうだいなんですか?」



愛ちゃんは、18歳になったばかりの女の子。

どうしてもこの世界に入りたくて、
16歳で年齢に嘘をついてお店の面接をうけた。


ママに嘘をついているのがつらくて本当の年齢を明かすと、


「18歳になったらおいで。」


といわれ、先週誕生日を迎えてすぐ働き始めた。
今日は彼女のバースデーイベントだった。




「あたし、どうしてもママの店で働きたくて。
 今日はじめてママがアフター許してくれたんです。
 ママみたいになりたい!」




仕草も、髪も、服も、あたしなんかよりも断然女の子らしい。
手術はしていないらしいが、みためは女の子そのものだった。




男性客は愛さんのお客さんで、
今日はじめてシャンパンをいれてくれたという。


奥に座っているのがきららさん。
愛ちゃんのお姐さんで、この業界にはかなり慣れた感じ。
名前に劣らず、綺麗系できらきらした肌をしていた。




愛ちゃんは、あたしが21歳ですこし前からこの街で働いてるからか
あたしを「アヤさん」と呼んでくれた。


店ではいつも下っ端だから、女の子にそう呼んでもらえて素直にうれしかった。




かわいくて、綺麗で、夜の仕事に対して野心があって。


あたしは女としてコレでいいんだろうかって考えさせられた。



それくらい、とにかく女より女らしい子だった。




次回もつづきます♪(笑)