1924年3月から大阪朝日新聞に連載された、
谷崎潤一郎による耽美主義の代表作。

この小説によって「ナオミズム」という言葉を生み出した。


生真面目なサラリーマンの譲治は、カフェで女給の見習をしていたナオミを
自分好みの女性に育てて妻にする。

ところがナオミは譲治の金を浪費する派手な女になる。

成熟と共に妖艶さを増す彼女の周りには男友達が群がり、
陰ではとてもここには書けないような酷い渾名をつけられる。

やがて譲治も彼女の魅惑的な肉体に翻弄され、
身を滅ぼしてゆく。


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久々のヒットです。
凄い!面白い!そんなにエロくない!


アタシは彼を誤解していました。
官能的すぎてドロドロなのかと思ってたけど、
全然そんなことない!


譲治さんのマゾさが可愛くてちょっと笑えるし、
ラストあたりのナオミのSさも面白いです。
小悪魔どころではとても済まされないナオミの計算高さにも女として感心しました。

ナオミ…

とにかく彼女は凄い女性です。


何よりこの小説にモデルがいるっていうのがイイ!!!!!!
ナオミのモデルとなった人は夫人の実妹らしいです。
彼女の脚の方が魅力的だったのかしら??
(谷崎氏は脚フェチ)


女性関係ではいろいろあったみたいで、
かなり苦労もあったと思います。


誰がどんな評価をしてるか知らないけど、
とにかく読み易くて可愛くて、
とっても情緒的で簡潔で綺麗な文章を書く人だなぁと思いました。


それにしても、ダメだってわかっていながら
自ら溺れるのが人間なのかなぁ…



彼のエロス、極めます。