続きですねこへび


とても書ききれないくらい、彼は本当にいろんなことを話してくれた。
それも、ものすごく綺麗な発音で。


あたしはこれから行きたいところがあったのと、それに彼を巻き込むのも悪かったし、何より独りでサバイバーしたかったので、これから行く場所と独りで大丈夫だと彼に伝えた。


最後に地下鉄の駅で名刺を渡され、帰国したらメールすると約束して別れた。
お互いの名前を知ったのはそのときだった。

どうしてこんなにいい人なんだろうと思った。


いつナイフを突きつけられるんだろうとか、いつ暗いところに連行されて何をされるんだろうとか、いくら要求されるんだろうとか、彼の話を聞きながら、そうは見えないと思いながらも何処かでそんなことを考えていた。


でも彼はそんな心配は必要ない人で、心からLondonを愛する人だったと思う。
この間話しかけてきたむやみにいっぱいウィンクするような人ではなかった。



独りになったアタシは、プレスタットっていうチョコレートショップに行くコトに。


途中でメゾン・ド・ショコラを発見キラキラ
もしなかったらココでいっかなぁ…とか思いながら。
あと途中で見つけたマーケットに浮気したりした。


でも意外と早く見つけられたー音譜
すっごいちっちゃいお店で、めーっちゃ可愛かったラブラブ


で、UNDERGROUNDでカムデンタウンへ。
カムデンタウンは、週末だけやってる若者に人気のmarket。
クラフトから古着までいろんなものが揃う。


全身に彫りをいれた人や、ちょっと目を合わせにくい感じの闇社会を知り尽くしてそうな黒人のteenがいっぱいいて、パンチ効きすぎのハードでパンクなshopやt.A.T.uスタヂオもいっぱいあって心が動いた。


ほとんど人がいないマニアックな奥のほうに入って、今左手にしてるいかついリングをみてたら、

「それ、キミによく似合うと思うよ。」

振り返ると頭に真っ黒なタリバンを巻いた、お父さまより何倍も濃いルックスの男がいた。

「ゴールドのリングは他にないの?」と聞くと、あとはコレだけだと言って全然パンチの効いてないリングを出してきた。


彼:「キミはChinese?それともタイ?」

あたし:「(…どっちも違うし。と思いながら) 日本人よ。」

彼:「Japon!やっぱり日本の女性は美しい!」


来る客みんなにそういわなきゃいけなくて大変ね。
と思いながらとりあえずてんきぅと言うと、彼は


「それ£5だけど、キミなら£3.5にしてあげるよ。」と言った。


ここで言われるままにしたら負けだと思った。
去年と一昨年の夏に北京で鍛えた値段交渉の血が騒いだ。
たいして欲しくもないものに限って交渉したくなるのはなぜ??


「ちょっと考えて、また来るわ。」

「じゃあいくらがいいんだい?お嬢ちゃん。いってごらん?」



きたー!!!

気がつくと隣にもう1人店員らしき男がいた。
あたしは2人に挟まれていた。


絶対£2以下にしてやると思ったあたしは、さっきワッフルをゲットしたときにもらったコインを思い出して言った。

「£1.85。」

破格過ぎてキレられるんじゃないかと思うくらいだったけど、彼は少し考えて言った。

「…まぁいいか。日本の女性は綺麗だから。」


えー?!もう成立なの??
長期戦になると思ったのに…
だったら£1って言えばよかったかも?!いや1以下でもいけたかも…
いやでもそれはさすがにやりすぎか……


嬉しかったけど、いまいち面白くないっていうか、物足りない気がした。
でも結局それでゲット。
暇じゃないんでね。


で、そのあとGUCCIいきましたキラキラ