何人もの人前で、
かっこよく、堂々と喋れたら、
さぞ気持ちいいだろうなぁと思う。
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一斉休校の解除が聞こえてきましたが、
もう少ししたら、新年度です…!
春。
スタートの季節。
環境が変わる人も多くいると思います。
新しい自分に、と一歩踏み出す方も。
…希望と共に、少しの不安を抱きながら。
私は、この時期になると、
いつも思い出すことがあります。
それは、、
小学校での、クラス替え後の自己紹介。
あれ、超絶嫌いでした。
絶対やだ!その日は学校休みたい!!!
それくらい。
その理由は、、実は私、
自分の名字がうまく言えない…。
子供の頃から、相当どもりがきつくて、
あ、あ、あ、あ、あれが…
となる。
授業中、先生に3×6は?ってあてられると、
じゅ、じゅ、じゅ、じゅ、じゅーはちー
となる。
ひとりずつの本読みは、もう地獄。
読まなきゃいけない言葉が、クラスのみんなにバレてるので、逃げ道がないわけです。
どんなにどもっても、誰も助けてくれない。
1人で半泣きでどもり続けなきゃいけない。
要は、
一文字めがなぜか喉につまって、
声として出てこない。
しかもその時、息ができなくなって苦しい。
嘘みたいけど、ほんとの話です。
さらに、こっちがもっと大変で、
リアルに窒息しそうになってる人の横で、
まわりの人から、
「なんなのあの子、変なの、気持ち悪い」
となるわけです。
秋になって吃(ども)った日には、
「2学期になっても、こいつ緊張してるー。
ほんとバカじゃねぇーの??」
となるわけです。もう、学校行きたくない。
ネタじゃないですよ。本気。
もうね、心の中、大号泣。。。。
みんな、ちゃんと言えるのに、、、
なんで私だけ…おかしいの??
私、そんなに緊張してダメな子なんだ(泣)
こんな自分が心底嫌すぎる。。。
と、よく呪ってました。
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だから、こどもの頃からひとつ、
誓ったことがあります。
私は、人がうまく話せなくても、
決してその人をバカにしないでいようと。
たとえ吃っても、
自分の話してることをきちんと聞いてもらえる
ってことのうれしさは、涙ものでした。
あなたのこと、聞いてるよー
って姿勢がうれしすぎて、
あなたのこと、味方だよー
って言ってもらってる気がするのが、
もうとにかく感動で!!!!!
私も絶対そうしたいって!
まぁ、それはそれで、
あぁコイツ、
頷きたいだけなんだな、
自分に酔ってるんだな、
とか思われたことも多数あるみたいけど。
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大人になって、
私が吃っても、
相手は気付いてなかったという
奇跡が何度も起きました。
(現在進行中です…!)
私が吃っても、
私を嫌がらない人がいる
ことを知り、すっごく救われました。
吃音が治ったわけではないですが、
吃った時の悲しさより、
人と会話する喜びの方がずっと増えました。
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新学期は、自己紹介がある。
社会人は、音声だけが頼りの電話で、
自ら名乗らなきゃいけない場面がある。
自分が転職したら、
職場異動したら、
仕事の相手が変わったら、
引越したら、
こどもが幼稚園に行きはじめたら…
一年を通じて、挨拶の機会続出の季節が、
そう、まさに春。今からです。
吃って失敗するたびに、
白い目で見られるだろうし、
バカにされるだろうけど、
でも、
日本中のどこかには、
あなたが吃ろうが、緊張しようが、
そのことであなたをマイナスにみない人もいる。
目に見えなかったり、
それを直接伝えてくれなきゃわからないから
そんな人誰もいない気がして
ほんと、めちゃくちゃ苦しいけど、
でも、絶対います。
絶対に。
ひとりで苦しい方へ。
ご家族の方へ。
(私の両親は、苦しむ私を見て泣いてました…)
信じられないかもしれないけど、
本人が、ご家族が、悪いわけじゃない。
ひとりでも多くの人が、
どもることやその後の空気に対する恐怖から
少しでも楽になりますように。
心の底から祈っております。