http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000005-scn-cn

上海万博特集:日本館とビジネスチャンス

 2008年2月22日、上海万博の日本館の基本計画が発表された。日本館には多くの企業や自治体の参加が期待されている。官民一体となった出展を目指す日本館の概要と、そこでのビジネスの可能性を見てみる。

――日本館の概要

 日本の出展は2006年10月の閣議で了解され、昨年7月に「こころの和、わざの和」というテーマと、官民一体となった出展という取り組みが発表された。そして、今年2月の基本計画の発表となる。計画を簡単に紹介する。

 日本館は浦東エリアのAゾーンの最東部に位置し、敷地面積は独自でパビリオンを建設する場合の最大面積である6000平米となっている。アジアでは韓国、サウジアラビアなどが同規模のパビリオンを作るとしている。日本館の建築面積は4000~4500平米で、建物は2~3階建て、屋外にイベントスペースを設けて大屋根を作り、環境に配慮したものとする。展示は1階から最上階に上がりパビリオン内が一望できるようにし、順次、階下へ降りながら参観できるようになっている。

 行催事については日本館敷地内のスペースのほか、万博会場内の別の催事スペースや市内のホテルなどを活用し実施する。枠組みとしてはジャパンデーなどの公式イベント、会期中2~3回程度の中日共同のテーマプロジェクト、そして自治体や市民団体などが独自に企画、製作、運営するイベントにスペースを提供することの3つが検討されている。

――日本館への参加が本格化

 日本館への参加は複数の方法が考えられる。1つ目は日本館のスポンサーとしての参加。上海万博の日本館の特徴として官民一体の出展がうたわれている。上海万博が史上最大の万博となり、日本企業も多く進出している中国での博覧会ということで、日本館の内容面で企業や自治体などの多くの主体から参画・協力をいただくのと同様に、資金面でも民間からの協力をいただき、過去の博覧会を上回るいいものを官民一体で作ろうという方針である。

 2つ目は日本館の委託業者への参加だが、8月末時点で設計、施工、展示、広報、イベント、運営の業者は一部決定済み、一部は入札段階にある。今後サーバー日本館の業者入札が行われる予定となっている。

 3つ目はイベントへの参加。日本館関係のイベントには前述の3種類があるが、公式イベント、テーマプロジェクトは今後、内容が検討される。自治体などの独自イベントへは1日、数日間などのタイムシェアリング方式でのスペース提供となると思われる。

 4つ目は日本館内に設置される予定のレストラン出店への参加。物販店は予定していない。来年に入ってから募集が行われる予定だ。

 5つ目は日本館への調達・サービスへの参加だが、基本的には各分野のプロデューサー、委託業者で調達方針を決めることになる。コストをおさえる意味で、中国で調達できるものは中国で調達することになる。

 日本館については現在、日本側で準備が進められている。ジェトロ上海では、万博全般の情報提供や相談を受けている。

日本貿易振興機構(ジェトロ)上海センター
花田美香副所長(上海国際博覧会情報センター長兼務)
上海市延安西路2201号上海国際貿易中心319室日本貿易振興機構(ジェトロ)
上海センター内上海国際博覧会情報センター 
TEL:021-6270―0489

※このインタビュー記事は、現地の日本語情報誌『SUPERCiTY』による提供です。今の中国を知るための総合情報ポータルサイト URL:http://www.chinasupercity.com/


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