http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070516-00000069-mailo-l22


静岡市駿河区のマンション耐震強度不足問題で、建築主の「ザ・トーカイ」(同市葵区)が補強工事費用などを同市にも請求する方針を表明したことについて、小嶋善吉・静岡市長は「トーカイ側に責任がある」として費用請求に応じない姿勢を示した。当時の市の対応について福本俊明副市長は「しかるべき責任は果たした」とも述べ、行政手続き上のミスも否定した。
 同日の定例会見で明らかにした。当時の市担当者が構造計算書の不備を見抜けなかったことについて、福本副市長は道義的・社会的責任があることは認めた。
 ただ、姉歯事件以前には全国の自治体で「国家資格を持った善意の建築士が提出したものは、信頼できるものとの前提で審査していた」と説明。「当時の常識と現時点では違う。当時の担当者は最善を尽くした」と市側には法的責任はないとの考えを改めて示した。
 同日、トーカイ側担当者は「これまで同様、市に応分の負担を請求する」とコメントした。【賀川智子】

5月16日朝刊