http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070508-00000003-yom-soci
大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で1人が死亡、19人が負傷したジェットコースター「風神雷神2」の脱線事故で、冬柴国土交通相は8日の閣議後の記者会見で、「こどもの日に、最も楽しくあるべき遊園地でいたましい事故が発生したことは誠に遺憾」とした上で、「(遊戯施設の)所有者には事故を起こさない責任がある。所有者は多くの人の生命身体を預かる立場にある」と、エキスポランド側の安全管理を批判した。
同園は、15年間一度も車軸を交換せず、今年1月の定期検査で、超音波などで車軸の亀裂などを探す「探傷試験」を実施しないまま、「A(不適合の指摘なし)」と吹田市に報告していた。
この問題では、日本工業規格の検査基準で、1年に1回探傷試験を実施するよう明記されていたものの、建築基準法などでの位置づけがあいまいだった。このため、冬柴国交相は、「今回の定期検査が、虚偽とか、偽装とかは言えない」とした上で、「(定期検査内容の)法的位置付けがわかりにくい。法令上にはっきりわかるようにして、探傷試験をしていただくことになると思う」と述べ、探傷試験など具体的な検査方法を建築基準法施行規則などに明記していく方針を明らかにした。