http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070503-00000097-mailo-l22


◇県が立ち入り
 静岡市駿河区のマンション耐震強度不足問題で、県建築安全推進室は2日、設計を担当した「サン設計事務所」(同区石部)を立ち入り調査した。構造計算を担当した「月岡彰構造研究所」(同)にも先月29日に立ち入り調査しており、強度不足にどう関与したかや、同研究所が関係した物件数などを調べた。県は連休明けに国土交通省と協議し、月内にも順次中高層建築物の強度調査を始める考えだ。
 この問題では、市が建築確認し03年に完成した10階建て鉄筋コンクリート造りマンションの強度が、県の基準1・2を大きく下回る0・68しかないことが判明している。月岡研究所が不十分な構造計算書を提出したためで、最後の計算結果のページが差し替えられていた。県の立ち入り調査は3月に続いて2回目で、前回調査では、両事務所とも工事日程などを記した業務処理簿を保存していなかったため、県が指導していた。
 両事務所が過去10年にかかわった物件は約90件が確認されており、県は月岡研究所が単独でかかわった物件についても今回の調査を基に月末にまとめる方針。【稲生陽】