http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070412-00000026-maip-soci


耐震データ偽造で建て直しを迫られた、愛知県半田市の「センターワンホテル半田」(中川三郎社長)で12日、新ホテルの完成式が行われた。16日から、1年5カ月ぶりに営業を再開する。
 同ホテルは02年7月に鉄筋コンクリート10階建て、126室で開業したが、05年11月に姉歯秀次元一級建築士らによる耐震データ偽造事件が発覚。同ホテルも姉歯事務所が構造設計に関わっていたことから、同12月に自主休業した。06年1月末で11人の従業員全員を解雇し、同6月から建て直し工事をしていた。
 完成式には中川社長や従業員、工事関係者ら約200人が出席。レセプションで再建を祝った。
 新ホテルは鉄筋コンクリート10階建て、150室。客室はツインや障害者用など増やしてグレードアップした。従業員は解雇された4人が復帰するなど計12人に。中川社長はレセプションで「この1年5カ月は厳しく長かった。事件は風化しているように思われるが、真相はこれからも追及していきたい」と涙声であいさつした。また、再建までの間パートで働き、復帰した従業員、竹内彩さん(20)は「力を合わせて、前よりもっといいホテルにしたい」とうれしそうに話した。【林幹洋】




耐震偽装による使用不能、取り壊しを経て、ホテルを再建したセンターワンホテル半田の中川三郎社長=愛知県半田市で12日午前9時48分、小林努撮影