http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000026-nkn-ind


伝統建築を守ります―。社寺などの伝統建築分野の技能伝承を確実にするため、竹中工務店は5日、伝統建築に精通したエキスパートを集めた専門部署を新設したと発表した。社内各所の設計者や技術者を集めた。同社では「今後も和風伝統様式の建物の新築、歴史的建造物の保存・修理などを通じて社会に貢献する」としている。

 設計本部内に「伝統建築グループ」を設けて専任者を配置するとともに、営業、生産、技術開発の各本社部門と、本・支店設計部門で伝統建築の担当者を任命した。受注、設計、生産の連携も強化し、受注拡大を目指す。

 創業が江戸時代初期にまでさかのぼる同社。現在までに、筥崎宮(福岡市東区)の境内整備、鶴岡八幡宮舞殿(神奈川県鎌倉市)の改修、成相寺五重塔(京都府宮津市)の復元など伝統建築分野ではトップクラスの施工実績を誇る。木造の和風伝統建築の免震・制振技術などの新技術でも高い評価を得ている。