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「家」をテーマにした市民講座が今月、大阪と京都で始まる。月1回1年間で、大阪は「木造住宅」、京都は「町家と職人」について専門家に学ぶ。現地見学や体験学習もあり、よりよい住まい方を考える。
 講座は、京都の生活文化を研究する市民団体「京都・こだわりの会」が99年に始めた「町家をトーク」が母体。参加した建築士や職人らが運営委員会を設立し、06年から独自に開講している。
 大阪講座の年間テーマは、「木造住宅の出来るまで」。川上(森林)から川下(建築)までを学ぶ。講師は一級建築士や大工など。森林での間伐や、大工道具を使う体験もある。代表の小峠敏幸さん(57)は「木造住宅の意義や良さを知ってほしい」と話す。
 一方、京都講座のテーマは「町家と職人」。工程順に、木材▽大工▽瓦▽左官▽庭▽建具▽畳――といった職人が講師。材料の実物や実演に触れながら、伝統的な技を学ぶ。
 大阪会場はTOTOテクニカルセンター大阪(大阪市中央区)。第1回は22日、すまい情報センター(同市北区)でオリエンテーションなど。京都会場は、ひと・まち交流館京都(京都市下京区)で、第1回は10日「京町家総論」。
 2講座とも、通年会費1万2000円。1回のみの参加もでき、1500円(3日前までに申し込む)。問い合わせは大阪=小峠さん(06・6356・1373)▽京都=岡田さん(090・6550・2468)。【中本泰代】