http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070404-00000012-kyt-l26
花の名所として人気がある京都市山科区安朱の琵琶湖疏水で、サクラと菜の花が見ごろを迎えている。今年は山科区の住民やボランティアグループが、長年1人で菜の花を世話してきた近くの男性(75)を支援。菜の花は倍増し、散策客を喜ばせている。
■ボランティアの輪広がり 世話人支援
菜の花は、安朱橋近くの住民が約10年前に植え始めた。年々増え、昨年は同橋東側の右岸約200メートルを飾った。現在も世話を続けている男性は腰痛などで作業が困難になっていたが、遠方から訪れる観光客もいるため、やめるにやめられず困っていた。
男性の悩みを知った安朱北部町内会など近隣住民をはじめ、「山科未来地図・E-wa(い~わ)!山科」、「京の園芸福祉研究会」の両NPO法人(特定非営利活動法人)が昨年、支援を申し出た。約30人が菜の花の種取りや苗の植え付けを手伝ったため、今年は左岸にも同様の菜の花の散策道ができた。
サクラの名所である毘沙門堂に向かう観光客が、疏水べりに咲いた淡いピンク色のサクラと菜の花のコントラストを安朱橋上から盛んにシャッターを切っている。ボランティアに参加した土木建築業平沼慶照さん(52)=山科区四ノ宮=は「今後も菜の花の道を延ばしたい」と張り切る。男性は「ボランティアの輪が広がり、うれしい。今週末は多くの観光客に見てもらえるだろう」と笑みを浮べる。