http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070402-00000020-nnp-l35
下関市は本年度から、同市唐戸の国重要文化財、旧下関英国領事館の保存と有効利用に向けた検討を始める。港町下関の古き良き時代のシンボルの1つといえる近代建築の体系的な活用法を構築する。
旧下関英国領事館は、1906年に完成。赤いレンガの造りの外壁が特徴。54年に同市が購入した。昨年は、ライトアップを更新し、夜の街でも鮮明にその姿を見ることができるようになった。だが、築後100年を経た建物は、現状では耐震性に難点があり、強化策が求められている。また、内部は時折貸しギャラリーになっているが、明確な利用規定はなかった。
本年度から行う検討は、地域住民らも交えたワーキンググループを立ち上げ、一般市民が内部を使いやすく、かつ文化財の価値を失わない形での活用法を定める。一方、耐震強化については、建築の専門家らに、文化財としての外観を損なわないような形での補強を検討する。
同市は成立した2007年度一般会計当初予算に、検討費用79万円を計上している。
=2007/04/02付 西日本新聞朝刊=