http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070330-00000007-san-soci

田村水落設計(富山市)による耐震偽装問題に関し、国土交通省は29日、新たに田村光男・元1級建築士が設計に関与した東京都と埼玉県の2件のマンションとホテルで強度不足が分かったと発表した。

 強度不足が分かったのは、埼玉県鶴ヶ島市のアパ(東京)が建築主の「アップルガーデン若葉」と東京都中央区の「アパホテル日本橋駅前」。

 同省によると、アップルガーデンは最小で基準の50%しか耐震強度がなかった。アパホテル日本橋駅前は耐震強度は問題なかったが、細い柱の強度が不十分なため長期的な垂直方向の力に弱く、最悪の場合、柱がたわんで部屋が傾く可能性があるという。

 アップルガーデンは計6棟が建築中で、2棟の耐震強度は問題なかったが、強度不足が判明したC棟を含む4棟で計算に疑義が生じた。いずれも地震の際、柱や壁にかかる応力を通常の8割で入力して計算していた。埼玉県はC棟以外の3棟についても引き続き調査する方針で、是正計画を出すようアパに求めた。