http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070329-00000114-yom-soci
富山市の水落光男・元1級建築士による耐震強度偽装問題で、国土交通省などは29日、埼玉県鶴ヶ島市に建設中の分譲マンション「アップルガーデン若葉駅前」(工事中止)の構造計算書に改ざんが見つかり、耐震強度が50%しかないと発表した。東京都中央区の「アパホテル日本橋駅前」も不適切な設計により一部の柱の強度が不足していることがわかった。今回の2件を含め強度不足が判明した6件はいずれも全国でホテルチェーンなどを展開する「アパ」グループが建築主で、強度50%は6件の中でも最も弱い。
国交省の調査によると、アップルガーデンについて水落元建築士は、構造計算の前提となる建物の重量を低く見積もったり、地震の際に柱や梁(はり)にかかる「地震力」の値を8割程度にして入力したりして、細い柱や少ない鉄筋でも耐震基準を満たすように偽装していた。