http://headlines.yahoo.co.jp/hl?田村水落設計(富山市)による耐震偽装問題に関連し、水落光男元一級建築士の関与が発覚した京都市内にあるアパグループ(東京都)のホテルとマンション計2棟について、耐震性を調査していた京都市は28日、国の耐震基準を満たしていたと発表した。先に耐震偽装が判明した別のホテル2棟も改修工事が完了し、市内の「水落物件」4棟について、市は「安全が確かめられた」としている。
 調査したのは「アパホテル京都駅前」(京都市下京区西洞院通塩小路下ル)と市内のマンション。いずれも市が建築確認を下ろしていた。
 市は建築主や管理組合から構造計算書などを取り寄せ、書類を詳しく調べて計算し直したほか、ホテルでは現地でエックス線撮影をするなどして図面通りかどうか点検。両物件とも国が「1」を満たせば安全とする耐震基準が、ホテルは最小で1・02、マンションも1を超えることが確認された。
 また、耐震偽装が発覚し、2月下旬から改修を進めていた京都市下京区の「アパヴィラホテル京都駅前」と「アパホテル京都駅堀川通」で市は27日までに完了検査を終え、耐震基準を満たすことを確認した。
 調査や改修工事を終えた4件の結果について市は28日、アパグループに通知した。これを受けて営業を休止していたアパホテル京都駅前は同日午後から営業を再開。「アパヴィラ」も31日、「堀川通」も4月2日から再開する。
a=20070328-00000042-kyt-l26