http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070325-00000034-kyt-l25
彦根市民らでつくるNPO法人(特定非営利活動法人)スミス会議が同市本町3丁目で再建を進めていた社寺建築様式のキリスト教礼拝堂「スミス記念堂」が完成し25日、約60人の市民らが集まって竣工(しゅんこう)式が営まれた。
スミス記念堂は1931年、米国人牧師で彦根高等商業(現滋賀大経済学部)の英語教師だったパーシー・A・スミス氏が彦根城の中堀沿いに建設した。
約70平方メートルの平屋で、外観は瓦屋根の和風建築だが、内部の欄間などに十字架やぶどうなどの彫刻が施されている。
96年、市道の拡幅に伴って解体され、部材が保存されていた。市民や滋賀大関係者らがNPO法人を組織して浄財を集め、旧市立病院看護婦宿舎跡地に再建した。
竣工式では、記念堂前の記念碑を除幕した後、NPO法人理事長の森將豪・滋賀大経済学部教授が「再建できたのは市民や行政などの理解と協力のたまもの。彦根のまちづくりの拠点として教育や文化活動の場にしたい」とあいさつ。5人の市民が再建に取り組んだ苦労話や記念堂にまつわる思い出を披露した。