http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000025-nkn-ind


旭硝子は22日、世界最大のフロートガラス製造窯をロシアに増設すると発表した。投資額は約1億3500万ユーロ(約210億円)で、生産能力は1日当たり1000トン。09年初頭から量産を始める。高断熱タイプのLow―Eガラス(銀をガラスに蒸着した低放射ガラス)やミラーなど建築用の高付加価値商品への需要増に対応する。旭硝子グループにとってはロシアで4基目の窯となる。

 97年に子会社のグラバーベル(ベルギー)がロシアのボーグラスを買収してロシアでの事業を開始。02年にグラバーベルが全額出資でグラバーベル・クリンを設立し、05年に高品質なフロートガラスの量産を始めた。

 今回はすでにフロートガラス製造窯1基を有するグラバーベル・クリンに増設することで、現状の生産体制やノウハウ、人材を有効活用する。これにより、新窯建設のスピードアップとコストダウンも図れるとしている。