http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000003-kyt-l26
京都市北区の国史跡「船岡山」に隣接する斜面にマンションが建設されたことに対し、近隣住民が22日、景観を害するなどとして、不動産業者や建設業者に総額約6600万円の損害賠償や建物の一部撤去などを求める訴えを京都地裁に起こした。
訴状によると、マンションは地上5階、地下1階建てで、昨年9月に船岡山南側の斜面に完成した。賃貸マンションで、すでに一部入居が始まっている。
提訴した住民41人は▽建ぺい率約46%は市の風致地区条例に反する▽周辺は高さ10メートル以下の建物ばかりだが、マンションの高さは18メートルを超える-と指摘し「船岡山の眺望が著しく侵害された」と主張している。
住民側は、建物の一部撤去に加えて、工事による騒音被害や建物の圧迫感、プライバシー侵害、日照権侵害などを理由にそれぞれ個別に損害賠償を求めている。住民は先に、建築許可を出した京都市に建築確認の取り消しや、建物の一部撤去の命令を求める訴えを京都地裁に起こしている。
不動産業者や建設業者は「訴状を見ていないのでコメントできない」などとしている。