http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070320-00000175-mailo-l43
国の文化審議会(阿刀田高会長)は、相良村深水にある旧四浦村役場庁舎を登録有形文化財に指定するよう文部科学相に答申した。県内では91件目。【門田陽介】
同庁舎は1942(昭和17)年、当時の堀川金六・旧四浦村長の呼びかけで建てられた寄棟造の木造2階建て洋風建築。横板を張り重ねた「下見板張」の外壁が特徴で、門構えと建物下部はモルタルを塗って化粧目地を切り、石造り風に仕上げている。1956(昭和31)年、川村と四浦村の合併で相良村が誕生した後は、役場支所などとして使われた。 老朽化が進んだ99年に村営住宅建設のためいったん取り壊しの方針が決まったが、近くで別の文化財修復作業をしていた専門家が「戦前の庁舎の外観を残す貴重な建造物」と指摘。村は翌年、村営温泉施設の隣に旧庁舎を移築し、現在は生涯学習拠点や貸し会議スペース「ふるさと館」として保存・利用されている。 3月20日朝刊 |