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金沢工業大(石川県野々市町)と日本建築家協会(東京都)は12日、国内建築家による近現代建築の設計図などの建築資料を保存する「建築アーカイブス」を共同で設立する協定を結んだ。
同協会によると、国内にはこれまでスケッチやアイデア図、計画書などの建築関係資料を横断的に保存する機関は少なかった。日本の近現代建築を支えた世界的にも評価が高い著名建築家らの関係資料については、それぞれの事務所が厳重に保管しているが、中には事務所の閉鎖に際し、紛失する場合も多いという。
アーカイブスでは資料の収集は寄付を原則としているため、同協会は今後、所属する建築家や設計事務所などに提供を呼びかける。保存場所は同工業大が提供する。資料は研究用にデータベース化し、一般公開も行う予定。
同協会は協定に際し、「将来にわたって建築文化を継承することで、計画が動き出せば日本の建築界にとっても大きな意義をもつ」としている。【八田浩輔】