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東京都知事選(22日告示、4月8日投開票)に出馬する世界的建築家の黒川紀章氏(72)が5日、都庁内で記者会見し「マニフェスト(第2次)」を発表した。官舎や公用車を使用しないなどの公約を掲げた黒川氏は「日曜日に執務する時には、目立たないよう夜、ポルシェを運転して来たい」と“ポルシェ登庁”を宣言。また、選挙では最後の立会演説会で、妻で女優の若尾文子さん(73)が応援にかけつけるというサプライズを自ら披露した。

 自ら都の財政再建の一端をになうと宣言した黒川氏。世界的建築家として活躍してきたその“資金力”を自ら語り出した。「私は残念ながら(資金に)余裕があります。本を100冊も書いてますし、印税の収入もあります」

 マニフェストには、都知事としての給与は無給とし、官舎、公用車も使用しないなどと記している。黒川氏は「預金もびっくりするくらいあります。それはうちの奥さんの分を入れずにですよ。今さら公用車を使わせていただく理由がない」と説明。

 登庁の際には、「昔から運転手付きのセンチュリーを使っておりますので、普通にそれを使うだけ」とし、「どうしても日曜日に執務する時には、目立たないように夜、ポルシェで来たいと思います」と、ポルシェで登庁することを宣言した。

 選挙準備も着実と進んでいる。すでに3万6000人の「勝手連」が動き出しているとし「公示日までには30万人になる」と予想。事務所は銀座に構える予定で、黒川氏自ら空き地を探して回っているという。

 妻で女優の若尾さんも協力的だ。「うちのワイフもなかなかのもの。かねてからこのような(出馬)ことになることを知っていた」とニヤリ。選挙の際には「サプライズだと思うんですが、最後の立会演説の時に、現れるんじゃないかと期待しています」。

 だが、直後に「こういうのは言わないのがサプライズなんだけど…今日言っちゃったんじゃ、サプライズにならないな」と苦笑いする黒川氏に、報道陣からは失笑が漏れた。