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標津町 本州などから11世帯移住へ 土地無償が受け 



 「3年以内に家を建てれば土地は無償で分譲」をうたい文句に定住促進を進めている根室管内標津町で、本州を中心に11世帯の移住が決まった。川でサケ釣りなどができる自然の魅力に加え、「土地無料」という宣伝が都会人に受けた。
 町は戦前、1万5000人近い人口を抱えていたが、現在は6000人余り。人口減少に歯止めをかけようと、町は定住者向けに28区画分の町有地を用意した。昨年2月に発表したところ、全国から約360件の資料請求があり、面談などの結果、今年度の1次募集分(15区画=世帯)が決まった。町内枠(4区画)を除く11世帯のうち、10世帯が東京や大阪、岡山などの本州組。大半が定年前後の50~60代の夫婦で、世帯主の職業は会社役員2人、公務員2人、会社員4人など。町は「社会的に生活基盤を作り上げた人が、ついのすみかを求めて我が町に来て頂ける。万々歳です」と喜んでいる。残る1世帯は隣の別海町からの移住だった。
 町は、冬の生活を実感してもらおうと、「冬のお試し暮らし体験プラン」も始めた。冬の寒さに対する問い合わせが多いためで、町内のアパートで2~3泊(費用1日1000円)してもらい、思ったほど寒くないことを知ってもらう。
 1区画の面積は120~147坪(396~485平方メートル)。土地代は320~390万円に相当する。町外枠分(8区画)の2次募集は5月1日から開始する。問い合わせは町企画政策課0153・82・2131。【本間浩昭】