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チョンナ始め式 建築業の繁栄祈り(和歌山)



 新宮市の熊野速玉大社で4日、鎌倉時代から続く大工の新春恒例神事「チョンナ始め式」が営まれた。同市の新宮建築組合の組合員がかぎ形の大工道具「チョンナ」をヒノキに打ち付けて業界の繁栄を祈願した。
 同大社の宮大工・小野家に伝わる神事を、同組合が明治時代に引き継ぎ守っている。
 午前10時、白装束に烏帽子(えぼし)姿の海野統児さん(66)ら組合員3人が拝殿中央に置いた、熊野産のヒノキ(長さ4メートル、直径30センチ)に墨で目印の線を引いた。酒で木を清めた後、両端と中央の3カ所に「えい、えい」と声を掛けながらチョンナを振り下ろした。
 上野哲生組合長(57)は「景気は回復傾向だが、業界はまだ苦しい。組合員一丸となって頑張るとともに、地域に役立つ1年にしたい」と話した。