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高松 伸(たかまつ しん、1948年 - )は、日本の建築家。島根県仁摩町(現大田市)出身。1971年に京都大学工学部建築学科を卒業。1980年に同大学院博士課程を修了。同じ年に高松伸建築設計事務所を設立する。1997年から京都大学大学院工学研究科教授。1984年に日本建築家協会新人賞、1985年にヴェネチアビエンナーレ入賞、1987年に国際インテリアデザイン入賞、1989年に日本建築学会賞など多数の受賞がある。



設計手法
彼の作風は1990年頃に大きく変わる。

前期:1980年代 - 1990年頃。時代はポストモダンと呼ばれるデザインが主流となるが、バブル景気と重なり、何でも有りの風潮となり、ポストモダンはほとんど定義不可能となった。彼もそうしたポストモダンの建築家の一人と、世間的には認識された。完全な左右対称・硬質で要素過多の造形・機械的な形態・オモチャがそのまま大きくなったようなスケール感の撹乱。こうした形態要素を非日常的に組み立てることによって住宅や中小規模の商業建築を作り、その特殊な形態は市民の耳目を集めた。

後期:1990年頃以降。受注する建物の規模が大きくなるにつれ、彼の設計手法は大きく変わった。前期の手法はすべて葬り去られ、変わりに大きなガラスの箱・時には内部化された外部・特殊なサッシ割りなどがそれに変わる。この変化は、スケールの拡大に対する賢明で柔軟な対応であるという評価もあるが、前期に存在した独特の魅力が失われてしまったという声もある。


代表作品

くにびきメッセ織陣 (京都市上京区、1981年)


西福寺 (岐阜県可児市、1982年)
アーク (京都市伏見区、1983年)
キリンプラザ大阪 (大阪市中央区、1987年)
Ining'23 (京都市左京区、1987年)
SYNTAX (京都市左京区、1990年。2005年に取り壊された。現在はマンション)
オクタゴン (東京都渋谷区、1992年)
植田正治写真美術館 (鳥取県伯耆町、1995年)
みなとさかい交流館 (鳥取県境港市、1997年)
東本願寺参拝接待所 (京都市下京区、1998年)
ワコール本社ビル (京都市南区、1999年)
ブラックパール (台湾台北市、2002年)
国立劇場おきなわ (沖縄県浦添市、2003年)
天津博物館 (中国天津、2003年)


著書
陽のかたち、筑摩書房、1995年
夢のまにまに夢をみる、TOTO出版、2002年
建築設計のための教科書 Design Essence from Sketchbook、京都大学学術出版会、2005年


高松 伸
Design Essence from Sketchbook―建築設計のための教科書
高松 伸
夢のまにまに夢をみる
高松 伸, 村井 修
王国―君臨する光学 戴冠する空間
高松 伸
もうひとつの家
高松 伸
建築と私〈2〉
高松 伸
建築と私
原 広司, 石山 修武, 高松 伸, 伊東 豊雄, 山本 理顕
建築 あすへの予感―離陸への準備
高松 伸, SD編集部
高松伸
高松 伸
僕は、時計職人のように―ことばとスケッチ
高松 伸, 井上 章一, 中野 誠一
生の建築:中野誠一作品集
高松 伸, 藤森 照信, 高田 みどり, 竹山 聖, 宮本 隆司, 武邑 光裕, 川崎 徹, 浅葉 克己
アーバニズム宣言
高松 伸
陽のかたち