今回は姿勢について考えていこうと思います。

 

みなさんご存知の人も多いと思いますが姿勢の崩れによって色々な箇所に痛みが出現します。

 

これはどういうことなのか?

 

そもそも人というものはクセが存在し、体格も性格も違うし、日常生活も人それぞれに習慣が違います。

 

これによって姿勢というものはそもそも左右対称ではありません。

 

人間の体という物は本来の関節の位置から1mmでも関節がずれると痛みがでる可能性があります。

 

たった1mmで?と思いますが小さい指の先の関節が1mm横にズレると考えてみてください。普通動きません。

 

動かせたら多分、脱臼して激痛が伴うでしょう。

 

人間は自分が許容できる範囲以上の動きをされた時に痛みを感じるようになっています。それは個人によってバラバラです。

 

人間の頭はボーリングの球くらいの重さがあると言われています。こんなに重いものを人は24時間ずっと違和感なく首で支えているのです。

 

最近多い、猫背の姿勢の方の話を聞くと、「下を見るようなことが多い」ということをよく聞きます。

 

スマホ、パソコン、農作業、事務作業などなど非常にたくさんの動作がこれにあたります。

 

また、精神状態も姿勢に影響します。うつ傾向な人や自分に自信がない人などはうつむいてしまう傾向があります。

 

例えば、座っている状態で視線を下に向けると、頭が前に出てから首が曲がります。次に背骨が曲がり肩が体の前の方に丸まってきます。

 

この姿勢が続くことによって姿勢がだんだんその方向へ崩れていき痛みが首や肩に出現するようになるのです。

 

想像して欲しいのですが、腕を頭の上に伸ばした状態でボーリングの球を持つのと体の前に腕を伸ばした状態でボーリングの球を持つのとでは重さの感じ方が全く違うと思います。

 

前に腕を伸ばした状態でボーリングの球を持つとすぐに耐えられなくなり球を落としてしまうでしょう。

 

これが人間の体の中で起こっているのです。

 

頭が前に出ていて肩が前に丸まり、背骨が猫背になっているようであれば姿勢が原因で首、肩に痛みという症状がでてもおかしくないのです。

 

ほかにも色々見方があるのですは今回はこの状態になっている方への簡単な治療法を説明したいと思います。

 

1つ目は首に対してです。仰向けになった状態で首の下にテニスボールを入れてそれを首でグリグリ動かしてマッサージする方法です。このときに顎を引くようにイメージして行うと良いでしょう。

 

2つ目は背骨に対してです。ストレッチポールがあればいいのですが無い場合は大きめのバスタオルを縦に長く丸めて円柱状にしたものを用意します。そしてその上に頭と背骨が乗っかるように仰向けに寝るだけです。この時に肩の力を抜いてリラックスすることが重要です。時間は10分ほどで十分でしょう。

 

この二つをすることで比較的無駄な力が抜けやすくなり、痛みが軽減することがあります。どの方にでも効果があるというわけではありませんが、ためしてみるのはタダなのでやってみてはいかがでしょうか?

 

最後に注意して欲しいのは「寝違えて痛い」という場合です。これはいわゆる頚椎捻挫という状態で頚部に炎症が起きている状態です。マッサージやストレッチは逆効果になりますので安静にしてください。

 

ほかにも色々あるので機会があれば少しづつ記事にしていこうと思います。