人間とは本能レベルが違いすぎる「虫」のびっくり交尾7つ【後編】 | ED対策法の徹底検証サイトのブログ

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【前編】では百戦錬磨な雄虫2種類と、性を巧みに操りながら明るい家族計画に勤しむ虫2種を紹介しました。

この【後編】ではピンチの時に必ず現れるスーパーヒーロー1種と性欲女性用媚薬に溺れた末、悲惨な終焉を迎える雄虫2種をお伝えします。

■5:ピンチの時に参上! スーパーヒーロー雄ミジンコ

いい男の代名詞といえば“いざという時に頼りになる男”。そんな今時珍しい男気を見せつけてくれるのが、小学生の理科研究でもお馴染みのミジンコ。

ミジンコは普段、雌しか生息しません。単為生殖を行い、雌が卵を体内でふ化させて雌だけを産みます。ところが数が増えすぎたり、乾燥や湿度の変化によって生活環境が悪化したりすると雄を産むようになるのです。

救世主のごとく突如現れた雄は、その後、有性生殖を行います。こうして生まれた卵は乾燥や湿度に強く、環境が良くなるまでふ化しません。時には安息の地を見つけるために風に乗りながら旅をすることも。

旅する男といえばフーテンの寅さんですよね。『男はつらいよ』全49作を以ってしても、寅次郎の恋が成就することはありませんでした。一方でミジンコ寅次郎の恋する旅は今もあなたの街のどこかで続いています。寅次郎よ、アッパレ。

■6:女王バチとのセックス権を賭けて死闘した挙句、死滅する雄バチ

竹内まりやの『けんかをやめて』に登場する女性は前代未聞のサイテー女です。友達に自慢するためだけに二人の男を弄んだ挙句、言い放つ言葉が「ふたりをとめて」「私のために争わないで」。目の前にいたら間違いなく顔パンチしたくなる女の類です。

ところが虫界には彼女を超えるトンデモ女が存在します。それはご存知“女王バチ”。たまたま運よく王台に産み落とされただけに過ぎないこのトンデモ女は、絶大なる女王様っぷりを発揮します。

女王バチに従事する多数の家来は全て雌バチです。俗に“働きバチ”と呼ばれ、バージンであることが鉄則。働きバチにロイヤルゼリーを運ばせたり、部屋の掃除をさせたりしている間、トンデモ女の女王バチは蜜月三昧の日々を過ごします。

ハチの世界にもストレスと過労があるとでもいうのでしょうか。快楽の赴くままに生きる女王バチの寿命は2~7年ですが、一方の働きバチは雄バチに一度も抱かれることのないまま、わずか1~2ヶ月でその生涯を閉じるのです。

働きバチがバタバタと過労死する中、馬鹿な雄バチ達はこのトンデモ女に魂を売ります。女王バチのフェロモンに惑わされ、部屋にも招かざれるまま巣の外で死闘を繰り返します。

女王バチは自分のための集団死闘を十分に楽しんだあと、勝者となったスタミナ満点の雄バチとだけ交尾するのです。まったく、どこまで小憎たらしいトンデモ女なのでしょう!

「こんな女に騙される男ってどうよ」「働きバチと添い遂げるほうが幸せじゃない」と大方の予想通り、たくさんいたはずの雄バチは女王バチとの交尾の有無に関わらず晩秋には死滅します。一方の女王バチは越冬し、さらなる権力拡大を狙うのです。

■7:貞操を奪った恨みがもとで雌に食い殺される雄カマキリ

カマキリの雄が雌の餌にされてしまう話は誰もが聞いたことはあっても、そこに至るまでの経緯はあまり知られていませんよね。物事には何でも理由があります。残虐女扱いされている雌カマキリにだって言い分があるのです。

もともと雌カマキリはかなりの肉食系女子です。自分より小さくて動くものに飛びつく習性があり、空腹時はウッカリ共食いしちゃうことも。

そんな肉食系女子とでもヤるしかない雄カマキリは、雌が暴れださないように背中に飛び乗り、羽交い絞め状態で交尾します。

突然襲われたうえに貞操を奪われた雌カマキリの怨念は尋常ではありません。もともとジャジャ馬気質の雌カマキリは、自分にひどい目を遭わせた雄カマキリを生かしてはおけないと殺戮に執念を燃やします。

交尾中に雄の頭を食いちぎることもあれば、行為を終えて立ち去ろうとする雄を後ろからカマで襲い掛かることもあります。いずれにしても産卵準備のため、大切なタンパク源として雄は雌の餌食となるのです。

憎い相手をこの世から抹消したあとは、雌カマキリは気持ちを切り替え、シングルマザーとして産卵を迎えます。まさに“母は強し”です。

いかがでしたか? 虫の世界も人間と同じく、雌の体を満足させる雄虫や、交尾する相手に合わせて臨機応変に応じる雄虫は幸せな虫ライフを謳歌し、一方“ヤること”に憑かれた雄虫は、涙なくしては語れない悲惨な終焉を迎えていますね。

私達人間の一生は、虫の一生の何百倍何千倍です。時には失恋やパートナーの不貞行為によって、深い悲しみや怒り、憎しみや嫉妬で心が折れそうになることもあるでしょう。また、自分の心や体に自信が持てずに幾日も塞ぎ込むことがあって当然です。

ただ、そんな日々からは早く開放されたいですよね。気分がドンと落ち込んだ時は、500万種とも1,000万種ともいわれている虫の世界を覗いてみるのもひとつの手。

「君は君のままでいいよ」と、そっと寄り添ってくれる虫に一匹は出会えるはずです 。

【参考】

※ クリエイティブ・スイート編著(2010)『性の世界は不思議だらけ!オスとメスの科学』 宝島社