屋久島合宿第3隊です!

 

予定のコースは例年通り。淀川登山口から入山し、黒味岳、栗生岳を経て九州最高峰、宮之浦岳を目指します。

今年は例年利用していたカーフェリーの運休、通行止めによるコースの変更など変更を余儀なくされる点が多く、皆で注意深く計画しました。

 

 

 

1日目:淀川登山口→淀川小屋 行動距離:2.2㎞ 行動時間:1h17m

 

 先発の2隊が悪天候に見舞われていたため、天候は直前まで懸案事項でした。ですが当日は気持ちよく晴れ、屋久島の森を存分に楽しみながら淀川小屋へ向かいました。小屋に着いた後も、小屋のすぐ近くを流れる淀川を眺めながら昼食を取ったり、皆でトランプに興じたりとゆったりとした時間を過ごしました。ですがここでトラブル発生。PLである自分が、本来宮之浦港で提出する予定だった登山届を提出し忘れていました。港へ戻る時間はないのでSLに付き添われて淀川登山口の登山ポストまで提出しに行くことに。何とか提出はできましたがこの騒動は合宿の反省点の一つです。

 

↑淀川 ここで過ごす時間は格別

 

 

 

2日目:淀川小屋→黒味岳→栗生岳→宮之浦岳→高塚小屋 行動距離:12.5㎞ 行動時間:12h36m

 

登山開始直後の明け方の天気は生憎の曇。先発隊の悪天候が頭をよぎりましたが、運の良いことに風で時折晴れ間が。

 

↑展望台で晴れ間が!

↑黒味岳山頂のA隊(B隊が登るころには五里霧中でした)

 

栗生岳に着くころには雲も少なくなり、奇岩と青空が織りなす風景に時折足を止めながらいよいよ宮之浦岳にアタック。

 

 

ついに九州最高峰宮之浦岳(1936m)に到着。眼下に広がる山々の緑と高山特有の抜けるような青空のコントラストは神秘的に美しく、特に山頂から西に見える永田岳は宮之浦岳との間に何も遮るものがなく、僅かに残雪をまとった荘厳な山容を存分に堪能することができました。

 

↑宮之浦岳から眺める永田岳

 

一方で、宮之浦岳から高塚小屋までは中々大変な道のりでした。灌木の下をくぐるように通っていた登山道が残雪により埋まり、どこが登山道かほとんどわからないという状況でした。また、底部から溶けて空洞になった残雪を踏み抜いて足が雪にはまるという事態もしばしば起き、高塚小屋へ着いたのは予定を3時間ほど超過した午後5時ごろでした。

 

灌木をかき分けながら進む

↑灌木をかき分けかき分け…

 

 高塚小屋に到着後は水汲みもかねて縄文杉を見に行きました。保護のため少し離れたデッキからしか見られませんでしたが、離れた場所からでもその突出した大きさを感じられました。

↑屋久杉 なんやかんや言ってもやっぱり大きい

 

 高塚小屋では電波が入るので天気予報を確認したところ、明日は雨の予報。しかも土砂降り。隊の皆で次の日の行程を協議した結果、たまたま居合わせたガイドの方に「白谷雲水峡は増水しやすいので行くのはやめた方がいい。」とアドバイスを頂いたこともあり、白谷雲水峡登山口への下山は止め、エスケープルートとして想定していた荒川登山口への下山を決めました。

 

 

 

3日目:高塚小屋→ウィルソン株→荒川登山口 行動距離:11.2㎞ 行動時間4h16m

 

 予報通りこの日は夜中から雷雨に見舞われ、雷の音で目を覚ましました。さらに班員1名が体調不良を訴えたため出発を少し遅らせ、雷が落ち着く頃合いを見計らって出発しました。(下山後に知りましたが、この時屋久島は史上最多雨量の大雨だったとか)

 

↑当時のネットニュース記事

 

 夫婦杉や大王杉などの巨木を見つつ木道を下りウィルソン株に到着。切り株の中に入ったり写真を撮ったり、雨にもめげず楽しみました。その後はトロッコ道をひたすら歩きます。トロッコ道は平坦で歩きやすい木道ですが、木道も長時間歩けば足へのダメージは大きくなります。加えて土砂降りの雨は中々弱まらず、カッパや靴の内側までしっとりと濡れてくるので皆の元気も削がれていきます。濁流の数メートル上を、手すりの無い橋を伝って渡ることもあるスリリングなコースでした。皆で励まし合いながら歩くこと4時間余り。ようやく荒川登山口へ到着しました。前日のうちに手配しておいたジャンボタクシーで山を下っているとヤクザルの群れに遭遇。赤ちゃんのサルもいてかわいかったです。

 

↑濁流の荒川

 

↑おさるの親子

 

 

 

 合宿を終えて感じたのは、先々を見通した情報収集の大切さです。前述の通り今年の屋久島合宿はイレギュラーな事態が多く見られました。しかし交通手段の変更やコースの変更も、事前に仲間たちと情報を集めて代替案を話し合ったり、エスケープルートを把握しておくことで大きく動揺することもありませんでした。フェリー運休の情報も交通規制の情報や交通規制解除の情報は他のPL2人が教えてくれて知ったので自分は事前の情報収集においてあまり貢献ができませんでした。もし自分だけがPLだったとしたら、例年通り、いつも通りということに油断して足元を掬われていたかもしれません。今後山の計画を立てるときは、行程の一つ一つを吟味し、先々を見越した計画づくりをしたいと思います。

 最後に計画づくりや現地での行動中など、いろいろな場所でその都度助けてくれた班員のみんな、みんなのおかげで本当に素敵な合宿になりました。ありがとうございました!