息子が入園したこども園のことと、転園にいたる経緯について、綴っています。
ある日、息子を迎えに行くと、新任(一年目)の若い先生が息子を連れて出てきてくれました。
息子がおもらししたと言って、ビニール袋に入った濡れたズボンとパンツを渡してくれました。
「えっ!? 変だな」 と思いました。
もう夏も過ぎて2学期になっていたと思います。
息子はオムツが取れるのが2歳だったので、その頃には夜も完全にパンツで過ごせていて、おもらしは全くしてなかったからです。
おもらし、、家ではないなー。
珍しいねぇ←息子に話しかける
副園長に怒られてしまったんです。
あぁー、そうですか。
何したのかなー
外遊びできるのが嬉しくて、上履きのまま園庭に出て行ってしまって。
息子くん以外にもみんなで、上履きのままワーって走って行ったんですけど、たまたま最後にいたのが息子くんで、副園長につかまって。
「あれは、恐かったよね、、」←息子に話しかける
肩つかまれて、こうやって
(両手で肩つかみ、顔を近づけて、つかんだ肩ふるジェスチャー)
それで、えずくぐらい泣いちゃって、、
そのままおもらししちゃって。。
「あれは、恐かったよね、、」
あー。そうですか。。
(怒られることがあるのはわかるけど、相手は副園長か。)
家ではおもらしするまで泣くことないので、、
先生、教えてくれてありがとうございます。
それだけ言うと、そそくさとその新任の先生は戻っていきました。
息子にいろいろ聞いてみましたが、三歳でもプライドがあるのでしょうか。
あまり多くは語らなかったです。
その日は、「そうか・・・子供にまでそういうことするのか」と沈んだ気持ちで息子を抱っこして帰りました。
私は小さい子を相手にする先生方を聖職者のようにとらえていたところがあり、
大人に対してはひどい態度でも、子供の前では先生としてふるまっていると思っていたところがあります。
でも、違いますね。
むしろ子供の前でのほうが、
子どもしかいないときのほうが、
よりひどくなりますね。
その人の人間性がダイレクトにでますね。
よく考えれば、そりゃあ、そうですよね。
それからは、預けるのが怖くて、長期休みは全部休ませるし、代休のような日も休ませました。
次の二年保育の幼稚園受験(家のそばの別の園)をすることは決めていたので、あと少しの辛抱だと思っていました。
また、園がどうでも、家庭での過ごし方が穏やかであれば、その子は穏やかに成長していくと考えていました。
(↑これは違いました。のちに「園と家庭は両輪でまわっていかないと子供はうまく育たない」という言葉に出会います。園と家庭が同じ方向にまわっていないと、進まない。自転車はどちらかのタイヤが止まれば、進まないように、園と家庭も両輪です、という話だったと思います。)
なんで、この時にさっさと転園しなかったか
今でも悔やんでいます。
この年頃の一日一日がどれだけ大事で
どれだけ彼の人生に影響を及ぼすのか、勉強不足で何もわかっていなかったのです。
保育園部門の2歳児クラスのころ、楽しそうに絵をかいていた写真がたくさんあります。
でも、このころから、息子は絵を描かなくなりました。
描いても上から黒でぐちゃぐちゃに塗ってしまうのです。
例によって、先生が先に見本を描いて、みんな同じ構成の絵を描くのですが、(気持ち悪いくらいみんな同じ絵です)
「その絵、下手」と言われたことがあるらしく、
それをきっかけにまったく絵を描かなくなりました。
園でやるときは仕方なく描き、それを上から黒で塗りつぶします。
家で、「自由に描いていいんだよ」と一緒に落書きしたり、息子に紙を渡したりすると。
点を三つほど書いて、一切動かなくなります。
心配でした。
主担任の先生にも相談しましたが、「特に気にする必要ないですよ」という答えでした。
ちなみに、この絵を描かないというのは、小学二年生くらいまで、続きました。
絵だけでなく、作文も・・・まっしろな紙を渡されると固まる姿が二年生くらいまで続きました。
また、この幼稚園部門に行ってから、ゆびしゃぶりが治らなかったり(運動会前はべっちゃべちゃになめてました)言葉が通らないことも出てきました。
ゆびしゃぶりは息子だけでなく、クラスの男の子数人も目立ってしてました。
息子は二歳までは、手先も器用で、全体的な発達も早く、
三歳半ころにはお箸も使えてました。
環境でこんなにも成長が違うのですね。
このとき、私は全力で次の幼稚園受験にかけるという、たぶん間違った方向に進んでしまい、今でも後悔しています。
つづく