ある国を天文学者と古典物理学者と数学者と
量子物理学者が一緒に電車で旅行していた。
すると、窓から牧場が見え、そこには1匹の黒い毛の羊がいた。

天文学者:この国の羊の毛は黒いんですね。

古典物理学者:いえ、この国には黒い毛の羊が少なくとも
1匹いるということしかわかりません。

数学者:いえ、この国には身体の少なくとも片側の毛が黒い羊が
少なくとも1匹いるということしかわかりません。

そんな会話を聞いた隣の車両から三人がやってきました。

量子物理学者:いえ、観測から時間tの経過した現在、
この国には身体の少なくとも片側の毛が黒い羊が少なくとも
1匹いるという事象すら不確定です。

哲学者いえ、記憶の中に存在するあの黒い羊が本当に実在したもの
だったかどうかすら確かではありません。
確実なのは、「そう考える私がいる」ということだけです。

羊飼い:たぶんジャコブ(Jacob)種の子供じゃないかな。
古代種の血をひく希少羊で、白と茶のパッチワークのような毛に包まれているんだ。
子供は真っ黒だよ。

生物学者:じゃあ確認してくる。
いきなり現れた生物学者はそう言い残して、車窓から飛び降りた。
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 世の中って本当いろいろな考え方があるよね。